長崎県│片島魚雷発射試験場跡 - 発射台と監視塔
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 片島魚雷発射試験場跡 - 発射台と監視塔
小さな軍事遺構を残す半島、長崎県片島。実はこの片島を擁する川棚町にはこの軍事遺構に関連した施設跡が沢山在って意外と知られてなかったりする、今回は行く事が出来なかったけど興味の在る方は是非1日掛けて一緒に周ってみてはどうだろう。
さて、その関連施設の中で一際異彩を放つのが今回紹介する魚雷発射試験場跡の発射台と監視塔だ。
この施設の詳しい説明は前回のエントリーからどうぞ。
魚雷収蔵施設から真っ直ぐ伸びるこのトロッコレールを敷いた桟橋は眼鏡橋の様な綺麗なアーチを描いて作られている、しかし経年による劣化は酷くて所々が崩壊している様だ。
レール跡は写真の通り二手に別れ、正面は発射台へ、右に曲がったレール跡は監視塔へ延びている。
この桟橋を支えるコンクリートも精製技術が現在と随分と違い、粗砂利を多く含む長期間の使用を見据えての作りではない物。しかも魚雷を運ぶ事を大前提に敷かれていた為、現在多くの釣り人が訪れるこの場所は実は全くと言って良いほど安全ではない。
沢山の素晴らしい写真を生んだこの片島のシンボル、魚雷発射試験場の監視塔。実は隣に同様の監視塔がもう一棟建っていたのだけど経年劣化の為に崩壊してしまっている、残骸も残っているけど土台部分からの崩壊だったらしく見る影もない。
概観を見る限り建設は同様の業者が行った様だ、レンガもイギリス式の積み方だった。
監視塔の中から上部を見上げてみる、うーん綺麗だ。この監視塔、当時の内部構造はどうだったのだろうと思って関連資料を漁ってみたのだけど調べ方が悪いのか見つける事は叶わなかった。
年代的にそう違わない物件でこの様なものが在る、こちらはあくまで建築的な類似点で在って軍需遺構としては全く無関係だ。
レンガの朽ちる姿って何か個人的にツボなんです、廃村好きなんで勿論旧木造建築の廃も大好物なのだけれど…何て言えば良いのだろう。英語と漢字って言えば良いのかなぁ、レンガには記号文字的な美しさ、木造には造形文字的な美しさがそれぞれ廃を際立たせていると言うか。
そうそう、実はこの監視塔を含めた片島魚雷発射試験場跡を全て取り壊す案が2005年頃から出始めています。地元の方は全くご存じ無かった様で驚いていました、勿体無い勿体無い。
監視塔から監視所を除く、アレの写真も今から撮らなぁ。ぐへへ、引ん剥いて丸裸にしてやんぜ。
あ、混乱しない様に。今いる場所は監視塔で向こうは監視所、向こうの監視所でも別途魚雷の試射が行われていました。
ああ、美しきかな。夕日に染まるお姿は実に美しく、そしてエロい。なんだかハァハァしてきました、そうです、持病の胃痙攣です。
それにしてもエロい、思わず生唾を飲みます。ついでに胃痙攣の薬も飲みました。
次はいよいよ大本命の監視所の写真撮影、片島軍事遺構の撮影はクライマクソゥを迎えます。そして僕の胃痙攣もいよいよ嘔吐へと向うのです。
アプローチ
長崎自動車道東そのぎICをおりて国道205号線を川棚町方面へ向います、時間に関係なく日中は結構渋滞が激しい主要道路なので時間には注意しましょう。片島へ続く道路には県道指定も無いので地図を確認しながら大きなT字路を曲がって下さい、片島半島内は意外と広く、また路地が多いので此方も注意しましょう。
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