長崎県│片島魚雷発射試験場跡 - 監視所
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 片島魚雷発射試験場跡 - 監視所
2012.02.24 - 追記エントリーを記載しました、最後尾をご確認下さい。
画像を追加しました、前回は夕方の監視所を撮影しましたが今回は日中の写真を掲載。最後尾に画像と共に少々のテキストを、数日間九州再訪の追加エントリーを行います。
とても小さな範囲だけれどもとても大きな存在感、そのどれもが本当に廃墟として美しかった片島の軍事遺構。コレまで、
と見てきた訳だけど僕がこの片島で一番楽しみにしてたのは海に浮かぶ監視所の廃墟だった、何時だった解らない位以前に廃墟とは全く関係ないサイトでこの監視所を知った。そしてこの監視所がイコール魚雷発射試験場跡と記憶されていて他の遺構はその後の廃墟系サイトで知る事と成った。
僕が魚雷発射試験場跡を知るキッカケとなった監視所の目の前に、やっとこさで撮影に入った。
魚雷収蔵施設、監視塔と発射台をそれぞれ見て50メートル程離れた監視所まで歩く。この岸壁のコンクリート歩道、年々崩壊が進んで僕が最初にウェブ上で見た時よりも崩壊具合が進んでおりました。
地元の方は軍事遺構として歴史文化遺産の価値よりここでの安全性を危惧されていて取り壊しの案が年を追う毎に多くなっていると言っていました、まあそれはそうですよ。地元の方の生活環境が何より優先されるべきだと僕も思います、もう二度と見る事が出来ないかもしれない。
廃墟好きからしてみれば耳の痛い話だなー。
前回の発射台と監視塔を紹介した時にも書いたけどこの場所、監視塔としてのみではなくて別途として魚雷の試射が行われていたそうだ。関連資料には用途のみの記載で突っ込んだ内容は見つける事が出来なかった。
稼動当時はシッカリと橋が架かって居たのだけど他の遺構同様に劣化が進み、現在では海にぽつんと浮かぶ廃墟と化してしまった。まあ数メートル程の距離しかないから泳いだってゴムボートだって行く事は可能、実際この廃墟に上陸している廃の人も居た位だ。
随分前にこの施設の中から撮影した写真が在ったのだけどグーグル先生の画像検索ではヒットしなかったのが残念。
ついでに書いておこう。
この片島魚雷発射試験場跡の付近には関連遺構が実は結構な数で存在する、全てが軍事遺構だけど保存されているものや既に見付けるのが難しい物まで様々。その中で現在も見に行ける物件を幾つかピックアップしておこう。
・川棚海軍工廠 石木疎開工場 - 川棚海軍工廠総本部
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=33.08115095927073&lon=129.872014249044&z=16&mode=map&pointer=on&datum=wgs&fa=ks&home=on&hlat=33.07270026&hlon=129.86527654&layout=&ei=utf-8&p=%E5%B7%9D%E6%A3%9A%E7%94%BA
さて、本格的に暗くなって来たので本日の宿に移動です。福岡小倉、高千穂峡と来て当日は伊万里まで走った所で泊まろうと思っていました。途中に寄った御船山楽園は閉園時間丁度に到着し、車を降りるその瞬間に門が閉められました。
明日は早朝からこの九州撮影の大本命、通称・伊万里造船所へ。
ええーと個人的にこの片島、もう文句が無い位満足したのだけど一つだけ気に成った事が。
丁度この魚雷発射試験場跡の対岸、大崎半島に成ると思うのだけど鳥居が見えるのですよ。
望遠が無かったので参考写真のURLをば。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/bf/d27f00e1ee652b101d0a65d975bf26aa.jpg
うーむ。あの場所までどうやって行くのだろうか…釣り○チさんに聞いても解らず、地元の漁師さんに聞いてみた。要約するとこうだ。
昔からあの鳥居は在って自分が子供の頃は歩いて行ける道が在った、今は岸壁工事が入ったり道路の敷き直し事業やらで徒歩で行くのは難しいのでは…との事。
この時点でかなり興味が湧き、帰宅後の宿題とした。
どうやら看板に気付かなかった様でこの鳥居に関する行政が立てた看板も在る様だ、下記のサイトからこの鳥居の正体を知る事が出来た。抜粋して転載します。
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/61ebea0e5689d0a6ef716a22a9953c5e
漁港の小さな湾越しに対岸を見ると、せり出した崖の海岸線に鳥居がみえます。
いわくありげな岩窟神社は海神神社。元禄時代、筑前藩主が大村湾を渡っていた時に嵐にあい、無事を海神様にお祈りしたところ、無事渡る事が出来た事から創建された、八大竜王をまつった神社だそうです。
周囲の状況から、船でしか行けないのかと思いましたが、引き潮になると海岸線づたいに行けるそうです。
そうなのかー。
激しく納得して口から唾の弾幕が。
更に調べていると海岸沿いに陸路でこの海神神社まで歩いた方を発見、引き潮じゃないとオッカナイですな。この鳥居に接近撮影もしているブログエントリーは下記URLから。
http://blogs.yahoo.co.jp/suidouya0113/2490518.html
素敵だった。
以上で片島魚雷発射試験場跡は終了です、少々の間を頂いて伊万里での撮影を追ってご紹介したいと思います。
追加調査+追加写真│追加レポート 2012.02.22
九州遠征を行ったのが2010年11月、もう直ぐ本格的な冬が始まろうかと言う季節だった。いくら国内でも南に位置していても薄ら寒い絵に成りがちだった。
今回は最初の訪問の翌年と成る2011年夏季に再訪した時の写真を2枚追加掲載した、やはり此方の写真の方が映りが良いと思う。
次回の訪問時には秘密兵器「親潮艦隊所属・白鳥座1号(ゴムボート)」を出艇して内部の写真を撮りたいと思う、因みに白鳥座1号はヤフオクで2300円で落札した物である。
親潮艦隊所属の白鳥座1号は房総半島の亀山湖で静かに息を引き取りました、退艦理由は浅瀬での立ち枯れの枝との接触でした。これにより親潮艦隊は解体、新たにサルガッソ艦隊を新設。最新艦である白鳥座1号改(ゴムボート)を入手、白鳥座1号改はヤフオクで4015円(送料別)で落札した物である。
アプローチ
長崎自動車道東そのぎICをおりて国道205号線を川棚町方面へ向います、時間に関係なく日中は結構渋滞が激しい主要道路なので時間には注意しましょう。片島へ続く道路には県道指定も無いので地図を確認しながら大きなT字路を曲がって下さい、片島半島内は意外と広く、また路地が多いので此方も注意しましょう。
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