千葉県│天津滑山 大山祇神社
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 神道教派 御嶽滑山大山祇教会
がおー
今年も初詣にやってきましたよ、2017年の大山祇神社さんです。ところで狛犬なのに「がおー」とは是如何に、いえいえ…”犬”じゃないんですよ「狛犬」は。勿論ご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが狛犬さんってその起源は「おはようからおやすみまで」ストーキンな生活を応援する猫科動物のライオンがモデルだったりするのです、日本的に言えば「獅子」ですね。
レガシーな歴史的起源の諸説を語るとテキスト量が大変な事に成りそうなので興味のある方は各々調べて頂きたい、狛犬のパラダイムシフトを解き明かすのは貴方だっ!
過去のエントリーは以下の連載ページより、鴨川市教育委員会さんにも協力頂いて解き明かしたこの廃神社の過去を是非ご覧下さい。
いやしかし2011年より経過観察(初詣)を開始して早6年、当初は案外崩落は秒読みかと思われたが中々どうして神様の威光は失われてはいない様だ。因みに6年は189216000秒なんだって、数字が多過ぎて読めねぇや。
あー、駄目ですねコレ。
向かって左側の主柱が完全に失われて倒壊寸前です、建造物って基本となる力の分散基点(構造力学)のバランスが崩れると意外と早期に崩落すると言われています。
狛犬同様、日本の古来建築法に関する構造力学なんて小難しい話は出来ないので興味のある方は各々調べて頂きたい。三田のサグラダファミリアを完成させるのは貴方だっ!
んじゃちょっと中を覗いてみましょうか。
右方の神棚は滑山大明神の奉る場所だったが2013年にはこの状態に、前方の御嶽大神にはまだ目新しい奉物が。それにしても凄い、この何時崩落するとも解らない屋内に掃除と奉物を届けに入ると言うのか…信仰は尊いものなのだろうとは思うけれど、アタシは怖い。
天井裏に隠されていた色々な関連神具も殆どが持ち去られてしまった、残念ながら2014年辺りから地元の参拝者も来なくなった様で現在の微々たる変化は遠方の方の様だ。
まあ元々地元の方は山岳信仰の延長線で滑山大明神を信仰していた筈、その神は既に山に帰ったのだから当然と言えば当然なのだろう。
昨年までは残っていた主柱が1本消え、家屋は更に大きく傾いた。
ふと足元を確認すると折れた主柱が横たわっていた、木材の状態を確認すると経年劣化とは他に外気に晒された事による急速な腐食が確認出来た。
良く見れば外壁も剥がれ落ち、畳は自然に還ろうとしている。裏手の主柱も折れ掛けていて、寧ろよく建っていると関心する程だ。
埋もれてから長い年月が経過したであろう庭先の井戸、水場にも神が宿ると言うがしかし…ここも既に立ち去られた後だろう。
来訪時期はGWだったがこの場所もじきにヤマビル天国と化す、次回の来訪は彼らの活動が収束する冬の始まり辺りにしようか。
しかし草木が生い茂ったなぁ、撮影のアングルも大分限られてきた。狛犬さんもこれから訪れる夏季の暑さにはさぞ唸るのだろう。
がおー
アプローチ
秘境及び廃墟物件は自然保護と建造物保護の為に不掲載としています、申し訳御座いません。
地図リンク
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写真撮影:6Frogs Design Works
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