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千葉県│君津市黄和田畑字追原集落跡
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 千葉県 黄和田畑字 追原集落跡
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千葉県の房総半島中央に位置する養老温泉、その温泉地から意外と近く人気の清澄寺を横通る清澄養老ライン上に黄和田畑と言う地域が在ります。旧名称は黄和田畑字、養老川の支流七里川が眼前を流れとても自然溢れる素晴らしいロケーション。
その七里川を挟んで昭和30年代まで集落が在り、それが今回のレポート内容なのです。この場所は10年以上前から知っており、1回だけなのだけれど集落跡まで行った事も在った。丁度その頃にこの地域の自然を壊しかねないダム建設計画が挙がり、その話題を知って現地まで訪れたのだ。
今回その時の記憶を辿って再訪したのだけど随分と開発(もしくは河川工事)が進んでいて風景が若干異なっていた、その所為で今回のレポートは集落前の作業小屋の少々先までにしか及ばなかった。
来訪当時、行政の計画伐採が行われていて道が途中で寸断されていた所為で記憶違いを起こした様です。下記リンクで再訪した際は普通に1本道で追原集落跡まで辿り着けました。
新緑の頃、もう一度行こうと思っています。(ヒル地獄覚悟うぇぇ)
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戦後10数年をこの場所で過ごされた地域住民の方は山深いこの追原でどの様に生活していたのかがとても気になって郷土資料を探してみた、すると対岸の現黄和田畑地域に引越して現在でも関係者さんが住んでいる事が判明。またこの追原より少し離れた場所にも数件の集落跡が存在したらしいのだが現在は場所の詳細が不明だった、またもう少し鴨川よりには湯ヶ滝と言う集落跡も在ってこちらも後々レポート致します。
※ 新聞社さん、追原保存のNPO団体さんとご一緒して取材も予定しています。
関連リンク
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/sitiri01.htm
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予備調査の内容を少々記載して終わりにしよう。
この追原集落は折口原と言う場所に位置し、集落から少々離れた渓谷には七里川水系の阿武隈川が流れている。集落自体の歴史は古く、江戸時代の中期には数件軒を連ねる様に家が建てられていたと文献に残されている。
山中集落は田園などの水田農業が難しい為に主な産業は製炭、そして木材の販売だった。明治維新後に国から周辺の田園造成許可と技術提供をしてもらい、斜面に小さな田んぼを作ったのがこの集落での農業の始まりだ。山中には現在では使用されなくなった作業道が幾つも在るがハッキリと道筋が残るのは3本程、その1本は東京電力の定期検査用として使われ、山歩きの方には残りの集落よりの廃道が有名だ。踏み痕もシッカリしていて今でも人の往来は少ないながらも在る、近年に成って行政の手も入った。
時代は経過して1950年代、戦後復興もひと段落した時代で山間部での農業は自給自足も間々成らない状態で続けられていました。しかし3軒残っていた家屋の住民も次第に近代化された世相を慮ってか1959年、とうとう最初の転居者を輩出します。
以降1967年までに全ての住民が七里川対岸、もしくは親戚筋を頼って別の地域に越して行きました。と、言ってもキッカケはこの七里川を跨いでいた吊橋が増水で崩落した事が原因。この箸崩落によって買い物やその他の物資のやりとりに支障が出始めた事で転居を決意された様です。
そして1975年、千葉県はこの場所を含む黄和田畑地域に巨大な744トン級のダム建設を計画します。行政広報から一般の周辺地域に住む住民に伝えられたのは1982年、そこからゆっくりと計画は進行して1990年代に成る頃には本格的に地域住民による建設反対の活動が開始されます。
夷隅郡市自然を守る会 - 会報
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/sitiri12.htm
1998年、この年から活発化した反対活動は幾つかのNPO団体が団結して行政と対峙する様相に。工事の本格着工を目前に周辺の住民もダム建設に伴うメリットとデメリットに右往左往しました。
追原を歩く会 - 追原ダムの本格着工休止に思う
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/sitiri09.htm
住民の反対活動が実を結び、県事業評価監視委員会では「今後2年間、本格的な事業着手に入ることを当分中止するよう求める意見で一致」と成りました。1997年に結成された「追原を歩く会」が中心と成り、地元住民の心情を行政に訴えた事が大きく状況を変えました。
小櫃川源流域の自然を守り育む連絡会 - 追原ダム建設中止へ
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/misuno02.htm
そしてとうとう行政の計画を覆し、ダム建設は中止へと大きく傾きます。
追原を歩く会 - 追原ダム計画は中止になりました
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/abe01.htm
2001年01月25日、県は追原ダムの中止を発表。これにより追原集落を飲み込む程の巨大なダム建設は中止・廃案と成りました。
数奇な運命を辿った廃集落追原、予備調査と言っておきながら恐らくこれで殆どの主要歴史は辿れた筈です。って事で再訪レポートはこの集落に残るランドマーク、「追原の大楓」をレポートしたいと考えています。随分と歪なカタチで成長を続ける噂の大楓、今からとても楽しみです。
2011.08.17 - 追原の大楓へ2011年7月に再訪しました。
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アプローチ
養老温泉側から清澄養老ラインに入る、七里川温泉を抜け白岩温泉の先に吊り橋が見えてくるのでその吊り橋を渡る(徒歩のみ)。渡りきったら左側の斜面を登り(右側は川へ降りるルート)、最初の二股を右側へ。後は道なり歩くと作業小屋→集落跡と発見出来る。
地図リンク
photograph - nee
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