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千葉県 │ 旧房総自然博物館 - 廃屋(台倉集落)
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 旧房総自然博物館 - 廃屋(台倉集落)
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2012.12.29 - この廃村に関する詳細を当時を知る方に教えて頂きました
丁度2年前(偶然にも日にちまで同じ)にエントリーしたこの台倉集落、廃村に至る経緯から房総自然博物館設立。そしてどの様な方達が手掛けて来たのかなど貴重な情報を提供して頂きました、一応机上調査は修了ですが今後も情報提供が予想されるので判明次第追加エントリーをしていきます。今回の追加情報は最後尾に、是非お読み下さい。
毎度お得意の房総半島、秘境っぽい所や無名の滝、廃集落跡などをちょいちょい行くのだけど土地柄か気候か…大規模な物はどうしても見付からない。廃道と隧道に関しては房総はパラダイスでその手の方面からは大いに好評な地域なのだけどやっぱり廃墟撮りたいなぁって思ってしまう。
本来沢屋なのだけど沢歩きの途中に自然では出来難い枝(獣道や農林作業要路)っぽいのを見付けると浮気して入ってみる事もしばしば在る訳で。
沢屋の本領を発揮すべく挑戦した房総の廃屋と廃道レポートを2回に渡ってお伝えしたい、まあ分ける程でも無いのだけどジャンルが違うので別途レポートとした。
まずは最初の物件、現在では廃屋化してますが現役の施設…と言っておきましょう。施設名は「房総自然博物館」、比較的近年の物件だけど歴史もそこそこと在って面白そうだったのでアタックの計画を以前から立てていた。他の物件を探索する予定と合わせ、やっとこさで撮影に挑む事に。登山と沢歩きが大好きなのに薮漕ぎが大嫌いでヘルニアが年々悪化する重い身体にムチを打ち、いざ参らん。
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実を言うとここ自体が目的では無いのですよ。この物件自体は廃墟を撮り始めた頃に山歩き系のサイトで知り、撮ってみたいなぁとは思って居たのですがその後大型物件に心を奪われてからスッカリ忘却の彼方へ、脳の老化はまっこと恐ろしい事よ。
さて、その後の経緯ですが。
知り合いの林道ライダーさんからたまたま今回の物件の近くを通る林道の件でご一緒した時の会話で、
「廃墟とか写真撮ってたよねぇ?」
「ああ、撮りますね」
「この近くに廃屋って言うのかな、ずっと使われてない施設跡が在るよ」
「ほう、興味深いですな」
「行っとく?」
「ええ、是非行きましょう。直ぐ行きましょう」
「行かねぇよ、面倒くせぇ」
「ちょっと表出ようか」
既に表なのはスルー、山奥で激しい殴り合いをした後に帰宅しても気成っていたのでちょいと調べてみた。調べた結果、確かに廃屋を確認。更に暴行罪で立件出来る様なので相手に早速電話。
「例の廃屋行きませんか?」
「霊の廃屋?おっかねぇよ、それよりラーメンでも食いに…」
※ 結局この林道ライダーさんとは行きませんでした。クソが。
そこから計画を立てる過程で面白い事実を知る。
どうやらこの施設から廃道に成った道が数キロ離れた集落まで延びていると言う事、既に地図からは抹消されている事、何人かが挑戦してまだ道が見付かって居ない事など…これは面白そうだ。
廃屋と廃道、一度にペロっと呑み込んでやんよ。
しかし、僕の脳は老化していて1ヶ月も経つとスッカリとこの物件の事を忘れていた。まっこと恐ろしい事よ。
既にレポートしたこのエントリー、
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この物件の別ルートを探している時に物語りは再び始まった、たまたま航空写真でウロウロしている時だった。
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んんー?なんか居るな。
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確実になんか居るなココ、なんだろコレ。ってかココまでの道あるのかなぁ。
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うむ、コレは廃屋臭ぇ。匂うぜ、こりゃいつもの国土地図サービスで確認だ。
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ビンゴー、3棟の建造物が確認出来た。ってあれ?この場所って確か…
ここで脳内MMX133がようやくカリカリと動き出す、不良セクタだらけの脳に鞭打って記憶を洗い出す。そうだ、この場所ってあの時の話で出て来た所じゃないですかー。
そこからは早かった、場所とルートが解れば廃屋の正体や現在の所有者なんかは数分で判明する。どうやらNPO法人の物らしい、調べてみた。
房総自然博物館
名称:特定非営利活動法人房総自然博物館
所轄:千葉県
所在:富津市宇藤原316番地
代表:直井洋司
目的:千葉県房総地域でサルの生態調査
※ 現在の住所は今回の物件とは違います、旧施設が今回の物件で新しくNPO法人登録する時に事務所が移動し、上記の住所に成りました。
元々は別の施設(後程詳細を説明)だったのだけど現在はこの団体が地域の自然との共存を模索し広く理解してもらう為に用意した施設の様だ、2004年にNPO法人の認可を受け、2005年頃まではウェブやテレビでの活動も在ったのだけど現在は休止中の様だ。
兎に角現地に行ってみたい、廃屋の事前調査は後々でも可能なので一度現地に行って廃道の調査をしたい気持ちが大きかった。
それでは前置きが長く成りましたがレポートのスタートです、房総半島ってやっぱり面白いですわ。
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どうやらココが入り口の様だ、ここから更に深まる謎解きが始まる。このレポートを書いている時点ではまだ全てを調べ切れていないので今後も追跡調査する事に成るのだけどちょっと複雑な経緯が在りそうだ。
photograph:ohwashi
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山中を歩き始めると人の交通道路としては脆弱だけど山屋さんにはとても楽な道が延びていた、一定区間毎に電柱(傾いていたり倒れていたり折れていたり)が。電線は既に切断されていて切っただけの物がアチコチに放置されている。
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何度か川を越える、ずっと昔には橋が掛けられていた痕跡も在る。
photograph:ohwashi
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歩いている途中で何度も川廻しの雰囲気を感じていたのだけど決定的な人口水路を見つけた、川廻しには農業用、牧場用、生活用水用と色々と種類が在るのだけどこの規模だと生活用水用かなぁ。
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次第に道が川から離れていく、持ってきた等高線が描かれた地図を見る。道は房総半島にしては荒れて行く、持病のヘルニアが「引き返せ」と警鐘を鳴らし始めた。
こんな事なら風呂の中でコイた屁の気泡を数えていた方が良かったのか。
photograph:ohwashi
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等高線を見ていて嫌な気配は感じていた、川沿いに旧道が書かれているのだけど途中から川から離れて山中に伸びていた。しかも等高線が丘陵を登る形だ、そしていざその場所に着くとヌカヌカの九十九折、普通のブーツで着ちゃったよ。ここまで酷いなら登山用履いてくれば良かった、足元泥だらけ。
で。
どうにか着きましたよ、廃屋の裏手に出た様だ。
photograph:ohwashi
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脇に人の轍が在るので通ると竹薮のトンネルに成っていた、左手に航空写真で見た廃屋が見えた。
photograph:ohwashi
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この建物は房総自然博物館、福岡出身の直井洋司さんと言う方が房総の山中であるこの台倉に個人的に発足、建造物は活動ベースとして利用していた様だ。サルと人と環境を考える場を提供する為に旧家屋を借りて1970年代~1980年代半ば迄この場所で活動していた。
元々は3軒の旧家が存在した小さな集落、現在は2軒の廃屋と物置小屋2軒(内一軒は風呂とトイレの名残アリ)。
1970年代までは半住居として集落の人が居た様だ、その後房総自然博物館として先の方が借り上げて研究と調査のベースに。1980年代には自然体験などのイベントの場としても使用され、簡易宿泊施設としても機能した。
1980年代中盤から一山越えた宇藤原へベースを移して活動を継続、それが2004年にNPO団体として認可されて現在に到るのだけど最近は大きなイベントも無い様だ(1998年位までは頻繁に人の出入りが在った事が卓上調査で判明)。
photograph:ohwashi
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付近には畑の跡や井戸、墓地などが点在している。今回山中に入る為に平田側からの道を歩いたのだけど途中途中の電柱から引かれた電線は既に切断されている。
その代り関東ふれあいの道から新しい電柱が何本か設置されて電線も屋中に延びている、通電はして無い様だが廃屋の玄関口で面白い物を発見した。
photograph:ohwashi
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東京電力の領収証だ、この発見から卓上調査の限界が顕著に成ってくる。実はこの廃屋の元々の居住者姓は「河野」と言うのだが1970年代には先の説明通り房総自然博物館の代表である直井洋司さんが借りていた。
宇藤原にそのベースを移ったのが1980年代中期、調べた結果どうやら1984年から1986年の間に移動した様だ。
しかし。
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領収証には「コウノ***」と在る、何故に元々の集落の居住者の名前で請求書が届いているのか。しかも一番新しい請求書は2010年08月の物…
???
契約者は直井洋司さんじゃないの?そもそもベースが移ってから約30年間ずっと?そして東電の職員さんは毎月この場所まで歩いて領収証を届けに来ているの?
少なくとも1年間程の領収書が挟まれていた事からこの期間に関係者が訪れては居ない、中の様子を見て2007年に関係者が沢山来た事は解ったのだけど。
もう一つ、この場所には現在も住所が振られている。どうやらこの場所は…
千葉県君津市西日笠477
と言う場所。あれれ?事前に調べた住所は「千葉県君津市平田***」なのだけど違うのか…解らない事が沢山出て来た。
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柱に打たれた旧電話認識プレートには「西日笠」と在る、旧住所の清和村の頃の物だけどこの当時は「台倉」じゃないの…?
幾つもの疑問が、これは追跡調査で自己納得の為に是非解き明かしたい。
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物置小屋です、中には畑仕事に必要な道具や機械が朽ち錆びていました。
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中の様子はこんな感じ。
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手前左側は風呂付の納屋、こちらも中は道具で一杯だったけどしっかりと部屋として作られて痕跡が。
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中は物置に成ってるけど離れ的な使われ方でもされたのかなぁ。
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先程の場所から30メートル程離れた所に立派な廃屋が在った、此方も随分と朽ちていたけど屋内は30年以上の時を隔てても生活感が感じ取れた。
そして更に謎が生まれる事に成る。
実は当初この集落まで歩いた道(平田~台倉)は生活道路ではなくて作業用道路として集落発生以降随分と経過してから作られたと事前調査で結論付けていた。
つまりはこの後に探索する「旧廃道・台倉~宇藤原間の旧台倉宇藤原道」が植畑からの道以外でこの集落に達する唯一の初期道路だと思っていた、しかし探索後に宇藤原の住民(78歳のおばあちゃん)から聞いた話とは一致しない。
色々と調査不足と現地での発見が混乱を招く物件だ、先述の通りこの廃屋に関して随分と消化不良で追跡調査する予定。
photograph:ohwashi
それでは次回は今回と合わせて行った廃道、旧台倉宇藤原道の探索と結果をレポートしたい。
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2012.12.29 - 旧房総自然博物館(台倉集落)に関する追加情報を掲載
当時を知る方から大変貴重な情報を得る事が出来ました、設立当初から房総自然博物館の活動へ参加していた方で当時の話を色々と聞かせて頂きました。以下追加記載の情報です。
この台倉集落の一角を占める敷地の残されている旧房総自然博物館、これはこの地で農業で生計を立てて生活されていた河野さん(エントリー内で電気の請求書に在る「コウノ」さんと同一人物)が離村され、残された農家を再利用する所から話は始まります。
1974年以前、既に離村が進んで廃村同然(1976年まで河野さんが住んでいました)と成っていたこの農家を「天然記念物ニホンザルの生息地保護管理調査団のベースキャンプ」として家屋と同様に作業小屋なども借り上げて小規模で運営されていました。その活動は人伝いに広がり、1974年に房総自然博物館が発足しました。
当初は自然観察や田んぼ、畑などの農耕を中心に設立のトリガーで在った記述の「天然記念物ニホンザルの生息地保護管理調査団のベースキャンプ」活動を地道に行っていました。
博物館の設立宣言に「博物館を囲む自然そのものが展示物である」、「価値を見ない人の活動により自然が失われようとする時代にあって、物言わぬ自然の代弁者たらん。」と言う言葉を信条に活動は続きましたが1980年代末、細々と活動していたメンバーも年を取り、忙しくも成って少しづつ足が遠のきます。また林道も度重なる台風で崩落が進み、通行が難しく成った事も要因の一つだった様です。
驚いた事に一時はトタン屋根のこの家屋に参加者が屋根材(かや、萱、ススキ、チガヤなど)を荷揚げし、茅葺屋根にすべく人海戦術で葺いたとの事。それほどこの「房総自然博物館」に思い入れが在ったのでしょう。
初代館長は渡辺隆一さん、研究分野は環境教育学で信州大学の先生です(当時はまだ先生では在りませんでした)。2代目は動物学者(類人猿学者)である島泰三さん、NGO日本アイアイ・ファンド代表を務め現在も精力的に活動されている方だ。
そして驚くべき事に今年(2012年)に無くなってしまった千石先生(千石正一)も関わっていた事、千石先生は動物学者としてだけでなく、古くは「わくわく動物ランド」や「どうぶつ奇想天外」などの解説やコーナーの担当を勤めて広く認知されている名物学者さんだった。
現在はメンバーだった直井洋司さんが設立宣言の意思を継ぎ、2005年にNPO団体「特定非営利活動法人房総自然博物館」を新たに設立。こうして今回のエントリーの内容へ収束して行きます。
つまりはこの集落が完全に廃村に成ったのは正確には河野さんが離村した1976年という事に成る、この台倉には3軒の家屋が在り(一つは房総自然博物館が一時無活動化した時に崩壊しました)、現在残るのは2軒。内一つが博物館として、残りの家屋が旧河野家として今でも見る事が出来る。
河野さんの他には別姓で高梨さんと言う方が古くは住まわれていたとか、丁度崩壊した中央の家屋に住んでいた様です。高梨姓に関する情報は乏しく、詳細は解りませんでした。現在でも通電しているのは「関東ふれあいの道」整備時に新たに電柱を設置しなおして電気供給を接続した為、これは新設置時に家屋と東京電力の契約が切れていなかった事で行われた様です。
以前は平田側から残る馬車道(旧道)沿いに電柱が並んでいて現在でも木製の電柱が見て取れます(何本かは電線の着いた状態で残っています)。
実はまだまだ公開出来る情報は在るのですが纏めたのはココまで、何れ(近い内に)更に追加情報を公開しようと思っております。そして実は地味ーに下記リンク「旧台倉宇藤原道」も2012年12月15日に追加情報をエントリーしております。宜しければご一緒にお読み頂ければと。
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連続エントリーの「旧台倉宇藤原道」は以下のリンクからどうぞ。
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アプローチ
国道465号線から植畑集落へ入ります、左右数えて5本目の交差路を右折。支道を進み、2本目のY字路を左折(道なりです)。途中から川沿いを走り、最初の小さな橋手前から台倉へ向う山道が延びています。
photograph - nee
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