長野県│北横岳 横岳南側冬季道
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 北横岳 横岳南側冬季道
「そこはかとなく」が正しく発音出来ません、どうもこんにちわ。本日は厳冬期の雪山で遭難覚悟のぼっち山行を提案したいと思います、な~に寒さでどうにも成らなくなったらケツの穴に明太子でも挿せば死ぬ事も無かろうて。
そう言えば1年前には「横手山芳ヶ平間大字入山原野」のエントリーをしたのだけれどこの日もその時と同じコース(遭難したコース)をトレースしてGPSログを取って来た、何故方向を見誤ったのか確認したかったからだ(リンク参照)。
朝っぱらか早くも1本スノーハイクを終え、2時間後には八ヶ岳連峰へ到着していた。何故200キロ以上走って別の山まで来たのか、それにはちょっとした雪山に関する謎が耳に入ったからなのです。知的好奇心と寒さに身を震わせてやって来たのは雪山登山ではビギナー向けとされる北横岳、まあ当然と言っちゃあ当然だけれど普通のコースなんて歩くワケ在りませんですよ。
当日2本目と成るスノーハイクの舞台「北横岳(※1)」、運悪くスノーモンスターや樹氷は前日の高温と雨が重なり殆ど消えてしまっていた。北横岳の最大降雪期は2月後半~3月上旬、来訪時期は3月上旬とあって本来であれば一番の見頃なのだけれど運が悪かったらしい。
※1 北横岳は通称で正式名称は「横岳」です。
ウィキペディア - 北横岳
ja.wikipedia.org/wiki/%e5%8c%97%e6%a8%aa%e5%b2%b3
しかしか→し、今回の目的は「北横岳ロープウェイ」から眺める氷結世界や樹氷、スノーモンスターでは無い。山岳会所属でお逢いした雪山登山の猛者Sさんからお聞きした話、これがどうしても気に成ったのだ。
「北横岳、ロープウェイ山頂駅降りると直ぐに坪庭が在るでしょ。本来のハイクコースの逆、丁度谷が崩落した様な地形が在るの知ってる?その少し上部かな、北横岳の南側斜面と接合する等高線が落ち込みを描く場所。ココね(地図を指し示しながら)」
※ 北横岳の全体立体地図、探索場所に関しては後述。
突然話し出すので一体何かと、いや寸前まで三ッ岳(※2)の冬季アタックしたいなぁとか話しておりましたが。
※2 北横岳に含まれる厳冬期の高難易度なアタックポイント、非常に危険な岩場です。
「でね、その場所は勿論登山道やハイクコースでも無い。踏破記録の無い厳冬期山行、スノーシューとアイゼンを頻繁に履き替えて歩く事に成る酷い場所なんだよ。でも不思議な事にさ、ガイドムックや山関係の本には一切乗ってないのに毎年その場所の話が挙がるんだよ」
その方の話を要約すると夏場でも冬場でも人が入らない様な場所に何故か入山した形跡が在る(既に数人の方がトレースを発見している)、それが何の目的なのかも解らない。冬季などは遭難する可能性も大きい区域の様だ、件のSさんの締め言葉にして「だからお前ちょっと行って確かめて来い」と。
会話に散りばめられた棘々しい装飾句が気に成るけれど無茶ぶるのは大好きです、それならヤマレコなんかにゃ挙がる事が無い謎ゾーンに行ってやるですよー。うひょひょ→→→う。
KAI印のカミソリの様なソリッドな言葉を贈られてやって来ました北横岳。冬季にこの山へ来るのは初めてで夏季風景との違いに戸惑いを隠せません、雪山らしいマイナス10℃以下と言う気温はまるで深剃り三枚刃の様で既に帰る気三倍段です。余りの寒さにひっひっふー、イエス☆ラマーズ。
いやいや、折角ココまで来たんだ。”遭難する危険性を顧みずの雪山アタック、その真相”なんて気に成るじゃないですかー、こうなりゃ絶対その謎を確かめるぞーう。初営業に向かう新社会人の様な意気込みで早速ロープウェイのチケットカウンターにヘッドスライディングを決めたまでは良かった、が…
「風が強いのでいつ止まるか解りませんが宜しいですか?」
はい?
ピラタス蓼科ロープウェイ、現・北横岳ロープウェイの受付の人がチケットを買ってから言付けた。そういうのは買う前に言ってよバーニィ、つぅか上まで行って止まったらどうなんのよ。
「ハイクの方は北横岳ヒュッテにお泊り頂くか山頂駅で待機して頂く事に成るかと思います」
いやいや、ヒュッテは予約制だしこの時期は満室だよ。じゃあ何だ、おたくらのスタッフと山頂駅で一晩過ごせと?(北横岳ロープウェイの山頂駅は緊急非難場所としても機能しています)
「ああ、従業員は…多分…帰りますので…」
「…」
この手詰まり感
いや、乗るよ。駄目なら駄目でどうにかしよう。
うわー、全然樹氷ねぇじゃん。本当に最大降雪期かよ、まあ考え様によっては坪庭からのルーファンが楽に成るかもしれん。視界も晴れと曇りがコロコロと入れ替わりだけれど非常に良さそうだ、こりゃ意外と簡単にトレース(足跡)を見付ける事が出来るかも…
そう思っていた時期が私にもありました。
北横岳ロープウェイで山頂駅に到着、約7分の空中散歩を終えると眼前には白銀の世界が形成されていた。ここから右側を抉る様に坪庭~北横岳ヒュッテへ向かうコースが整備されている。この時期はポールでナビゲートされているが人気のコースなのでスノーハイカー達のトレースが色濃く、道を間違える事はまず無い。
しかし単独行で全くの逆を目指す今回のハイク、目まぐるしく変化する天候に一喜一憂しながら全くトレースが無い場所へ(※3)GPSを頼りに歩き出す。
※3 今回のハイク記録は本当に危険な場所です、絶対に真似しないで下さい。
それでは目的地を地図を交えて簡単に紹介しよう。
ザックリとだけれどこの辺を歩く事に成る、山頂駅からもそこまで遠くなくアタックポイント開始地点においては眼下のスキー場からは時折場内放送がギリギリ聞いて取れる距離だ。
円で囲まれた中央の影に成っている部分、この辺りに突如トレースが確認出来る場所が在るのだとか。何処からどの様な場所へ抜けるのか、そもそもその足跡の主達の目的は何なのかが気に成って仕方が無い。事前に調査してどうにか厳冬期でもスノーシューを履いた間々歩けるコースを頭に描いてはみたものの…。
現地に来てちょっと難しい状況に成ってしまった、と言うのも雪が深いわりに表面が硬いのだ。俗に言うモナカ雪面、強めに足を踏み入れるとズボっと埋まる。お陰で何度もスノーシューとアイゼンを履き替える事に成ってしまったのだ。
周辺の山々との関係図や今回のアタックポイントはグーグルアースさんで確認して欲しい、残念な事にグーグルマップもヤフー地図も解像度が低い地域と重なっていてたので解り辛いかもしれないけれど我慢して欲しい。標高:2234m
気温:マイナス14℃
風力:6(ビューフォート風力階級)
天候:曇り
現在地はココ、ここから点線で表記されたハイクコースではなくて間逆のポイント(画像参照)へ向かう。丁度天候が回復してきて青空が覗く、しかしGPSの気温はマイナス14℃。うーん、厳冬期のスノーハイクってば実は初めてで持参のグローブの性能が外気温に明らかに負けている。指先の感覚が早くも怪しく成ってきた、こりゃ危ないかもなぁ。
北横岳を正面からやや右に置いて歩き始める、雲が完全に晴れて視界が良い事に気分を良くして坪庭の最西端をややオーバーペース気味で抜けた。
標高:2305m
気温:マイナス13℃
風力:3(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
暫く歩くと北横岳は完全に右手へ、眼前には緩やかな斜面に森林限界ギリギリの樹木が立ち並ぶ。進路的には予定通り北横岳の南側斜面に向かっている、周囲の状況把握とGPSの感度も概ね仔細ない。
もう一方で足元の雪面を注意深く歩いて居たけれどスノーシューの跡は自分だけだ、別のルートが在るのかもしれないけれど山経験者で目的地が一緒となれば今回設定したルートが一番歩き易い筈だ。やはりこんな所に人が来るとは到底思えない、端より正確性の全く無い情報を頼りにここ迄来たが都市伝説的なそれかもしれないなぁ。
そして指が痛い。標高:2300m
気温:マイナス14℃
風力:2(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
GPSで場所を確認する、恐らく誤差10メートル位でこの辺に居る筈だ。単独行は慣れているけれど流石に怖くなって来た、と言うのも頼りがGPSだけで周囲の風景は殆ど代わり映えしない状況が随分と続いているからだ。
標高:2298m
気温:マイナス15℃
風力:3(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
写真では解り辛いかもしれないけれど傾斜が結構キツイ。そしてストックを差し込むと1000mmは軽く潜っていく、非常に雪の厚みが在るのに表面は少々硬い…先程も書いたけれどモナカ状態の雪面、これが何ともストレスを増大させて行く。そんな中で気を紛らわす為に、冒頭の話を考えながら歩いていたのだけれど…
・スキーヤーやボーダーが迷い込んだ
・特別な作業道(オープンにされていない企業用作業道)
・廃道化した旧山道
・ぶっとんだスノーハイク野郎のトレース
これ位しか予測が出来なかった。立地的にこの場所からスキーヤーやボーダーが滑走するには障害物が多過ぎる(歩くのも面倒なレベル)、作業道にしてもロープウェイ山頂駅からこの場所を含む直線状に個人、企業、公的施設が無い(帰宅後に机上調査で確認済み)ので歩く必然性が無い。
この事から4点の予測の内上記2点は消去、それでは廃道の線はどうだろうか。
標高:2286m
気温:マイナス12℃
風力:3(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
再び正面に北横岳を捉えた、GPSを確認すると背後を100メートルも進むと等高線がギュギュっと集まる崖っぷちだ。気温はマイナス12℃、標高2300メートルと考えると時期的は少々暖かいかもしれない…が、インナーグローブをしてない事が随分と堪えて来た。感覚が完全に無くなる前に脇下に挟んで先端の体温を回復する作業が増えて来た。
スノーブーツとゲイターが良い仕事をしてくれていたので足元は至って暖かい、一番の邪魔はやはりカメラ一式だ。シャワークライムでもスノーハイクでも兎に角邪魔に成るのがカメラや関連するカメラ機材、今後は僻地用コンデジとして導入予定のWG-4の活躍が増えそうだなぁこりゃ。
さて、廃道の線をちょっと洗ってみようか。
北横岳自体は近代史において随分と以前から人が行き交う場所だったけれど観光地としてより登山スポットとして親しまれてきた初心者にも優しい山だ、しかしそれも1967年に長野県企業局が「日本ピラタス横岳ロープウェイ」を開業させてからの話。
それ以前は登山好きにはビギナークラスとして認知されていたけれど一般的には日帰り出来る様な山では無かった、またその頃は現在と随分と違う登山道が在ったと記録に残されていて実際地図製作会社には戦後からのこの地一帯の測量記録や地図も残されている。
大人の事情でその辺の画像は載せる事が出来ないけれど当時の測量用作業道とも一致しないし同時期の登山道でも無い事は確認出来た、と言うより。廃道化した道でしかも厳冬期、スノーシューを履いて態々ココまで来る理由が在るのだろうか。生粋の廃道好きでも夏場ならまだしもこの時期に歩く必然性がどうしても浮かばない、そして意味も無いだろうと推測される(廃道自体の確認が積雪の為に確認出来ない為)。
まあ最終的に「ぶっとんだスノーハイク野郎のトレース」って線でオチにしても良いけれど、それにしたって”何故ココを歩くのか”って疑問が残るワケで。
ってな事を考えながら歩いていたのだけれどとうとう雪面に劇的な変化が訪れる。
標高:2282m
気温:マイナス13℃
風力:2(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
こ、これはっ!
あれ、どこから在ったのよこの足跡は…いや、ね。「アンタが履いてたスノーシューの跡でしょ」と言われればまぁ証明出来ないのだけれどさ。一つだけ言わせて欲しい、信じてくれるのならだけれど。
アタシのスノーシューはカンジキ型なのよっ。
スノーハイクをご存知の方なら解って貰えると思う、カンジキ型のプラスチックやパイプフレームのスノーシューと稼動ギミックを搭載した最近のスノーシューでは踏み込みの深さや残る足跡の形状が全く違う事を。
大変な事だと思うよ、これは。
しかもこの足跡、絶対に今日の物だ。ここから始まる深い谷に落ち込む様に踏み跡が続いている。周囲に薄っすらと残るシュカブラ(※4)を強く踏み込んだ跡、そして何よりこの歩幅からして随分と慣れた方だと推測される。いや、先ずは何処から浮き出てきたんだよ、と。気付くの遅過ぎだろ自分、振り返って逆行して確認しよう。さっきまでは自分が始めての歩行形跡で周囲に踏み跡なんて無かった筈だ。
※4 冬期に高山の山稜で雪面に見られる風紋。強風と低温によりクラストした雪面に様々な波状の紋様ができる。
結論から言うと”恐らくは山頂駅から似た様なルートを蛇行しながらずっと残されていた”…っぽい。実は当日、午前中に2回ほど吹雪いており、山の形状や地形、樹木の集中の度合いに因ってはシュカブラを残す様な場所と全くと吹き込んで居ない場所が存在した可能性が在る。
多少不鮮明ながら僕の踏み跡と途中途中交差している部分を発見した、完全に見落としていた様だ。更に言えば当日の物ですらない踏み跡がこの辺からアチコチと在るではないか、つまりは数日と経たずして連続で、もしくは数人のスノーハイカーがココを歩いているって事だ。どちらにせよ「ぶっとんだスノーハイク野郎のトレース」なのか「何か理由が在って谷へ歩を進めたのか」が気に成って仕方が無い。
そして忘れている方も居ると思いますがアタシの手がそろそろ限界です。標高:2273m
気温:マイナス14℃
風力:2(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
もう崖っぷちの筈、GPSではこの辺で気温は再びマイナス14℃。踏み跡がまたもや不鮮明に成って来た、が依然その歩は谷へと進んでいる。こりゃ明らかにスノーハイクのレベルが違う(これ以上は凍結に強いロープ等が必要に成ってくる)、猛者級の厳冬山行は命に関わる。いや、ホントに写真では伝わらないけれど緊張感ハンパないですよ、斜面キツいし。
・まあ人が何かの目的が在ってこの場所へ来ている事
・恐らくかなりの熟練者が歩いている事
・何故か冬季の山で一番危険な谷へ歩を進めている事
この3点が解っただけでも収穫とするか(※5)、今日の装備(特にグローブが貧弱過ぎる)でこれ以上のハイクは自殺行為だ。
※5 山頂駅付近から続いているって事も後々重要な情報と成りました。
撤収っ。
標高:2279m
気温:マイナス13℃
風力:3(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
大変な事だと思うよ、これは。(2回目)
何が大変って?ええ、迷子に成りました。GPSの感度もステキに低下して誤差範囲が広過ぎます、HAHAHAオーマイパスタ。
流石に写真でも解ると思うけどこの谷の部分って地形的に積雪量がおかしい(吹き溜まりに成っていて非常に歩き辛い)、場所によってはスノーシューでも膝位まで沈み込むってどう言う事よ。あー、これホントやべぇです。
GPSは樹木が密集すると感度が落ちる事は樹海で痛い目に在って解ってはいる、が…この密集地帯を容易に抜け出せないのがナントモ悔やまれる。どうにか隙間を見つけて高感度の受信状態をやっとこ回復したのは更に少々の時間を経過してからだった。
予定より南寄りを移動していた様だ、本当急斜面のキワを歩いている状態。来たルートへの復帰はこの時点で諦めて新たなルーファンで山頂駅より下がった場所にポイントを設定(GPSでの設定)、出来れば先程の踏み跡をそれこそ”トレース”したかったのだけれど。うーんまだ死にたくないー。
標高:2204m
気温:マイナス12℃
風力:6(ビューフォート風力階級)
天候:晴れ
あー、スキー場(ピラタス蓼科スノーリゾートのヒョウタンコース)の送電線だー。助かったー、生きて帰れるぅー。
この後は送電線をたどってスキー場まで復帰、死ぬ気で登って山頂駅に到着。写真では晴れてますがこの直後に猛吹雪に成りましてねぇ、いやぁもう少し遅れてたら初めて山岳保険のお世話に成る所でしたわ。
が、話はこれだけでは終りませんよ。
「風が強いのでいつ止まるか解りませんが宜しいですか?」
そう言えばこう言われながらも往復券を買ったワケですよ、そして現状は猛吹雪。
この手詰まり感(2回目)
あの踏み跡は何だったのか?
「でね、その場所は勿論登山道やハイクコースでも無い。踏破記録の無い厳冬期山行、スノーシューとアイゼンを頻繁に履き替えて歩く事に成る酷い場所なんだよ。でも不思議な事にさ、ガイドムックや山関係の本には一切乗ってないのに毎年その場所の話が挙がるんだよ」
そうお聞きした話の全容は、
”夏場でも冬場でも人が入らない様な場所に何故か入山した形跡が在る(既に数人の方がトレースを発見している)、それが何の目的なのかも解らない”
この様なモノだった。現地では実際に新しい踏み跡の他にトレースを発見、そのどれもが熟練者を思わせる迷いの無い歩で谷へ向かっていた。そしてヒントとしてどのトレースも”山頂駅から延びている”って事だろう。
何故かと問われれば、それは”迷い込んだ”スノーハイカーではないと実証している点だ。他のルートから迷い込む、実は北横岳においても坪庭から北横岳ヒュッテに至るコースで幾つか存在している。トレースの薄い場所やコース以外を歩いた踏み跡に釣られてしまって本来のルートから逸脱する事故なども実際に毎年起きてはいる…が、今回の踏み跡は明らかに最初から危険な谷へ向かっている。
つまりは”目的が在って特定の場所へ”歩いている事に成る。その事実に辿り着いてから意外とその真相に近づくのは難しくなかった、現地の方の聞き込みや他の雪山登山者などの話をまとめて記載するとしよう。
その場所は人知れずの”墓”だった
もったいぶらずに答えを書くと「お墓(墓石)」でした、これ…調査途中で色々問題が出てきたので詳細と言うか兎に角詳しく掛けない理由が複数在ります、なので公表出来る範囲でお伝えするとしましょう。
今回の探索場所から更に標高を20メートル程下げた谷の中腹に今でも小さな墓石が残っています、その墓石の下に眠る人物とそのご家族(現在においては親戚や知人しか残らない古いお墓です)に関しても判明しました。何故その場所に墓石が在るかなども関係者からお話を聞く事が出来ました、そして何故この厳冬期に危険な場所である事が解っているお墓へ向かうのか。
恐らくは察して頂いている方も多いと思いますが、3月なんですね命日が。ただ当の来訪者達はこの様な”都市伝説”的要素を加味されて話がされている事は知らなかった様です、しかし「これからも何年続けられるか解らないけれど出来る限り手を合わせに行きたい」と仰っておられました。
本当はバックストーリーなどもお伝え出来れば今回のエントリー、全く別の印象と成るのですが…うーん申し訳ないです。
再度心に留めて頂きたいのは本当に危険な場所って事です、掲載した地図画像も実は本来の場所と少々ズラした地点をポイントしています。なので今回のエントリーの内容に沿ったハイクは不可能かと思われます、模倣山行は切にご勘弁を。
しかしながらスノーハイク自体はとても素晴らしいスポーツです、安全なコースやルートで是非楽しんで頂きたいジャンルですよ。最近は代理店やスポーツショップでハイクツアーを組んでいる所も見掛けます、興味が在れば是非一度お試しを。
本日は以上です、因みに当日はどうにか山麓駅まで降りる事が出来ました。
アプローチ
国道152号線からビーナスライン(県道192号線)へ、途中「蓼科アミューズメント水族館」や「北八ヶ岳ロープウェイ」の大きな看板が在るのでそれを折れて下さい。
地図リンク
http://yahoo.jp/SR5qB1
※ 詳細なハイクレコードは安全が保証出来ないので非公開としました、ご了承下さい。
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