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REPORT - 0901│黒部峡谷 下ノ廊下

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6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


富山県│下ノ廊下


滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 下ノ廊下(黒部峡谷/旧日電歩道)


長野県と富山県に跨る黒部峡谷、その厳しい立地から長い間”秘境”とされて来た。その後近年に成ってダム整備の為に垂直に切り立った絶壁にへばり付く様に人道が整備される、至る所にヘツリが散見出来る事でこの道の開拓の厳しさが解るだろう。


今回は調査でも地域民俗学でも無いけれど純粋に登山を楽しみにこの遠方の地、黒部峡谷までやって来た。知ってる方は参考に、知らなかった方は「こんな場所が在るんだ」程度に読み進めて頂ければ幸いです。それでは念願叶ってやっとこさで歩けた”下ノ廊下”、このエントリーを開始致しましょうか。


6Frogs - 毎日をデザインで考える- 廃虚 廃屋 廃校 鉱山 廃村 秘境 登山 鍾乳洞 ケイビング キャニオニング トレッキング クライミング 破線


まずはこの黒部峡谷を説明しましょうか、色々と語るよりも外部リンクでより簡潔に。


黒部峡谷 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B3%A1%E8%B0%B7


立地は上記リンクの様に大変な僻地で険しい場所に在る、日本三大渓谷日本の秘境百選にも選ばれている。登山としての難易度はかなり高く設定されているけれどこれは技術的な問題ではなくて実は登山道の高度、ダムを過ぎて標高自体は下がるものの登山道は上昇を続けて水平歩道では河川から300メートルもの高さの絶壁を僅かな道幅で歩く事に。


これらが「黒部に怪我人無し」の伝説要因とも成っている、つまりは落ちれば絶命確実で怪我どころでは済まないって事。確かに通年に及ぶ残雪や崩落、落石など高さ以外にも危険な場所は多くて途中の滝越えやガレ場も山歩きに不慣れな方は恐怖を覚えるかもしれない。岩屋や沢屋はこれが大好物で今回、短距離ではあったが「下ノ廊下でトレイルラン」をやらかして脚が爆発した事は内緒にしておく。


扇沢からトロリーバスに乗り、黒部ダムからスタートする登山道。この道は本来登山客の為の物では無い、その実は発電所とダム関係者が使用する人道だった物(正式には現在も)。これらには幾つかの呼称名が在って、


日電歩道(旧日電道) - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9B%BB%E6%AD%A9%E9%81%93


水平歩道 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E6%AD%A9%E9%81%93


などとも呼ばれている。今回はこの中で「下ノ廊下」と呼ばれる区間を歩いたりクライミングしたりトレイルしたりと2日間掛けて遊ぶ事に、いやぁシビれましたわー。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


黒部ダムから少々歩き、登山道入口。時間は朝の8時を過ぎた辺りだ、ここから約20キロ程先の阿曽原温泉小屋まで延々と歩く事に成る。普通の生活でこの距離を歩く事自体少ないけれど山と成ると更にその頻度は稀、縦断系の山屋ならまだしもアタシらアタック系(短距離日帰り)ですからねぇ。


お、山ガール()じゃん?
「えー、アタシ僻地系女子目指してるんでー」


ああ、そうですか。なんすかそれ。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


標高:1365メートル
気温:9℃
時間:08時21分


現在地はここ、トロリーバス黒部ダム駅から少し歩くと先人が築いた登山道が。北海道や四国でのチャリツーの感覚だと「20キロ、へー余裕過ぎ。竹馬でも行けるわ」とか馬鹿な事考えててもう本当に御免なさい、その行程がどの位長いかと言うと、


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


ね…?長いでしょ。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


登山道に入ると鬱蒼と茂る山間部を縫う様に見慣れた山の風景が出迎えてくれた、いつもの感じや。間滝石舟沢鍾乳洞でも思ったが””と言うのは根本的に強く、フザケタ話だが今回一番余裕を持って行程を制したのがこの僻地系女子の弟子で在りました。


翌日、帰りの車中では


「足の裏の水脹れが痛い、あと腰も痛い」
「膝がやばい」
「膝と脚が痛い」


と、か弱きかな男性陣。しかし…


「えー、ちょっと疲れたかなって☆」


姉さんっパねぇです。


photograph:+10


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


この森林区間を過ぎると少々の平地を歩いて再度山道へ、そこで最初の注意地点「内蔵助谷の出合い」が在ります。黒部峡谷はその名の通り「黒部川」を辿る、がこの「内蔵助谷の出合い」で間違えて「内蔵助谷」へ向ってしまう方が少なからず居るのだ。


と、言うのも。


この黒部峡谷は毎年残雪が殆ど無くなって登山道整備が開始される9月の中旬から紅葉が見頃を終える10月中旬で閉山される1ヶ月間しか歩けない場所だったりする、毎年山小屋(阿曽原温泉小屋)の方が登山道を整備するがやはり毎年自然の力(積雪や土砂崩れ)に因って崩壊してしまう。整備が終った頃に閉山と成って翌年また…の繰り返し、なので実は毎年ルートが微妙に変化する面白い登山道でも在る。


で、先程の話。自然が相手なので残雪状況や雨によって開山時期も異なるし豪雨や土砂崩れで一般登山者にはルートを閉鎖する時が在る。その為、「内蔵助谷の出合い」で黒部川側に閉鎖ロープが張られたり、一見して進行方向からズレる(本来の黒部川ルート)のを無意識に嫌って勘違いする方が結構な数で毎年現れる。


兎に角気をつけて欲しい場所だ。


※ 詳細はネット上のヤマレコなどを参考にして下さい


photograph:+10


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


登山道は一旦河川へ出て棒ノ木平を過ぎると高度はゼロに近く成る、周囲は絶景なりて歩を止める。


他のサイトやヤマレコを見て頂くと解るけれど一般的にこのルート、コースレコードは通常で9時間~10時間。健脚な方で8時間~9時間、山岳救助隊の方で3時間(ほぼトレイル)だと聞いた。僕らは途中クライミングをする予定なので少々早く歩かなければ成らない、なのでココからは撮影班岩沢班(岩屋+沢屋)で2組に分班して行動。


って事で写真が若干時間やコースと前後するけれどご了承願いたい、岩沢(岩屋+沢屋)は遊んだ時間を除外すれば5時間半~6時間と非常に早いペースで歩いた事に成る。これは途中ランが入った事でのレコードで非常に危険、行けば解ると思いますが”アノ場所で走るなど自棄に等しき行為”なのでご注意を。


因みに4人中女1人と言う状況だがジョージ朝倉的な設定はこのパーティには存在しない、そういうの期待しない様に。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


大ガレを越える、この辺りには残雪で有名な「スノーブリッジ」が毎年姿を残していてる。そうそう、言い忘れてたけれどこの渓谷、普通に(ツキノワグマ)居ます。2009年に歩いた方のブログでは丁度そのスノーブリッジ付近で熊の死体を発見されているエントリーが、まあこの辺は斜面が緩いから熊でも降りて来れる地形では在ります。


山スキーと山歩き みやぶろぐ
http://miyabu.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/10/924_d3f0.html


因みに運が良いとこんな風景を見る事も出来ます。


下ノ廊下 - 快便堂
http://yamade.cocolog-nifty.com/yamade/2010/10/post-fc00.html


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


鳴沢を越えた辺りからヘツリが、やっとこ「黒部峡谷」の醍醐味だった「下ノ廊下」っぽく成って参りました。ただ、高度は河川から然程無くて高所興奮症の症状はまだ出ない。


photograph:saorigraph


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


丸太梯子の高捲き、度重なる崩落で以前のルートが大規模に崩落する恐れが在る為に近年ではこの高捲きが恒常ルート化されている。勿論自己責任で以前のルートも歩く事は可能、パっと見では普通に歩けるし実際問題なさそうだがオススメは出来ない。


因みに色が真新しい丸太梯子は昨年の物が崩落して作り直したばかりの物、この資材も下ノ廊下を歩いて運ばれているってのが驚き。製作は阿曽原温泉小屋の従業員さんだ、この山小屋の従業員は全て山関係者か過去にその手の職業に就いていたプロの方達。本物の山男なので少々荒っぽい物腰だけれど毎年こうやって登山客の為に道を整備してくれている、尋常ではない労力で御座いまする。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


非常に美しいと聞いていた「黒部別山谷」の出合い、噂通りの絶景だ。時間が許すなら是非この三千世界なガリーを登り詰めたい所だ、テント泊で時間的余裕が在るなら軽装アタックをしてみたい場所。


傾斜は45度強、見える範囲でルンゼ級のVは見当たらないから多分ギアもロープもそこまで必要としない筈。


photograph:saorigraph


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標高:1050メートル
気温:12℃
時間:11時07分


地図上の直線距離では半分位に見える位置、がしかし。登山道的にはまだ3分の1程度、しかもこれから本気出すぞってな下の廊下さんでして。油断せずに行きましょう、んで懸垂降下出来る場所を探しましょうです。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


白竜峡核心部、歩く場所が無ぇ。


河川からの高度は徐々に上がり始めていて標高自体は下がっているのに自分自身は登ってくって言うな変な感じの場所です、まあガレなんで足元さえ気を付けてれば何とも無いレベル。


そろそろ時間を稼ぐ為に走りましょうか、まあ落ちたら諦めるって事で下の廊下でのトレイルラン開始


photograph:saorigraph


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


そろそろ白竜峡も終る、この後に十字峡の吊橋を渡って半月沢のヘツリが姿を現すといよいよ”下の廊下”と言う絶景に次ぐ絶景が姿を現す。


その為かアチコチで遊んだ所為でトレイルした分でも時間的余裕は少ない、2時間程しか遊べない計算だが丁度良いブロックウォールを相棒さんが発見。よし、ココでやりますか。


photograph:saorigraph


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


標高:949メートル
気温:16℃
時間:13時12分


場所はココ、十字峡を過ぎてS字峡までの中間地点で在る半月沢だ。ここ、撮影がし易いポイントで他の登山客さんも頻繁に記念撮影をされている様でして。普通の写真だけれど同じ構図の物がネット上にワンサカ出てくるですよ、まあ来訪当日は開山して直ぐの紅葉前でしかも平日。


しかも見通しが悪くない場所だから少々遊ばせて頂きましょう。


※ 山岳救助の方から「登山道からの直登をしなければ(降下なら)」とOKを貰っております


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


高低差30メートル弱の場所でしかもブロック、鬼ビレイの超安全マージンを確保した上でスタートしたボルダーアタック。普段はインドアクライムの相棒さんですが生岩でもその類稀なフィジカルを遺憾無く発揮、自衛隊の様なお手本通りのラペで小さなテラスまで降下して行きます。


まあ降りたら登るワケでして。


一応ビレイを確保してフリーで直登しますが少々不満気、簡単過ぎてツマラナイ様だ。まあこんな僻地で怪我でもしたら大変っす、慎重に遊びましょうや。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


飛んでる写真が撮りたい、そう思って何回か挑戦している内に「今度は動画撮りたい」、「讃岐うどん茹でたい(食べたいではない)」、「カリッコリーを自宅栽培したい」など各々の我侭が噴出。結果優先順位を儲け、首脳会議を開催した結果、


「話し合いの時間が無駄ではないか」


との至極真っ当な意見で一致、保留案件であった「猫は可愛いか?」の議題に対し「猫は可愛い」との合意も得た事で会議は無事終了した。


猫は可愛い。


photograph:saorigraph


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


途中、半月沢が綺麗に一望出来る場所を発見。小休憩挟んで更に歩を進めます、下の廊下では特に景観が美しいこの半月沢。後半のヘツリが特に絶景でその姿は阿曽原温泉小屋から先の水平歩道にも引けを取らないと言われています、高度はグイグイと上って河川までは100メートル程の高低差。


ココからはS字峡を越えて東谷吊橋を渡るまで結構危険な行程だったりします。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


伝わらない、この緊張感。


この辺りでシッカリとビレイが確保出来るなら是非降下したいポイント、がベースと成る樹木もアンカーも無いし時間的な余裕もそろそろ無く成って来た。


どうやら遊び過ぎた様だ、先を急ごう。


photograph:saorigraph


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標高:896メートル
気温:12℃
時間:15時48分


現在の場所はココ、じんわりと歩を進めて東谷吊橋を渡り”仙人谷ダム”の手前だ。


仙人谷ダム - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E4%BA%BA%E8%B0%B7%E3%83%80%E3%83%A0


こんな場所に、本当の本当にハンパ無い山奥で突如発電用ダムが姿を現す。しかも人が常駐してるだと…、こりゃ一体どう言うアレだおい。ねえ?どんなアレですか。


色々な疑問が沸々と湧き上がるこのダム、やはり沢山の方が疑問に思っておりまして。付近には廃道や廃墟、廃車なんかも放置されていてダムマニアの方にも知れる存在と成っています、概要はこんな感じ。


林道・ダム・鉱山の勝手な記録
http://netishim.seesaa.net/article/274326622.html


この方は「きっとコンクリートプラント跡だ」と書かれていますが実は正解だったりします、富山県が公開している「ダム建設過程」の報告書を見ると


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ダムを造るためには多量の骨材が必要ですので近くの山を削って原石を採取します。

採取したばかりの骨材は大きくてダンプで運べないので、それを細かく砕くための一次破砕設備を設置します。さらにコンクリート製造のための骨材プラント、およびコンクリートを製造するためのバッチャープラントを建設します。最後にコンクリートを建設現場に運ぶためのケーブルクレーンやタワークレーンなどの運搬施設を建設します。


コンクリートの運搬方法によりプラントの建設地点も決まります。


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と、在ります。


長い山歩きで全くと人にも合わずにココまできた訳ですが突然眼前に現れる黒部川第四発電所の送電線設備や仙人谷ダムなどの人工物で少しホッとします、このダムから本日の宿泊地「阿曽原温泉小屋」までは直線距離では1キロを切っています。


黒部川第四発電所 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B7%9D%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80


いやぁ、意外とチョロかったじゃん。


はい、やられました。チョロいとかホントもう。ここからが本当の地獄でした、そして曲がりくねったその道は、高低差が旧日電歩道で最高の高捲きが嗚呼、「こんなん道じゃねぇ」と思える急降下な山小屋へのアクセス道が嗚呼。


夢を見た、歩きながらに夢を見たんだ。「ああ、こんな山奥なのにオートスロープかぁ…便利だなぁ、僕ぁ今しやあせだ…セブンの冷凍ラーメン(味噌味)マジ旨ぇ…」ふらふらと意思の無い身体が経験に任せて登ってゆく、薄れ行く自我を強制覚醒させたのは高捲きを終えた登山道に出た直後の身体中の”痛み”だった。


そして僕らの脚は爆発四散するのです。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


まだ知らない、このスノーシェードを抜けてダムを渡った先の生き地獄を。


蓄積疲労まったなし


photograph:+10


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この後に仙人谷ダム内部を抜けて再度登山道に出ます、その模様は以下の超有名サイトより。


命がけの紅葉狩り③ - デイリーポータル
http://portal.nifty.com/kiji/121113158335_3.htm


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


さあ、始めよう。筋肉が削げ落ち様とも山小屋には辿り着くんだ、だって死んじゃうもの。こんな山奥で夜を迎えたら死んじゃうよー、ひー。


さて、ここからの行程は先程のユメウツツな表現の通り。後に「クロベペイン」と呼ばれる傷跡を身体と心に刻んだ恐ろしい場所のスタート地点です、あーでもでもでも。


これ、僕らだけの症状です。


途中でボルダーな遊びやらトレイル(しかも重装備で走るとかもう…ね)したのが原因、普通に歩けば問題なく全行程を健康的に歩く事が出来ます。反面教師として決して真似をしない様に、ゆっくりと安全に留意して歩けばきっと楽しい山歩きに成る筈です。


photograph:saorigraph


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着いたーっ(木星じゃない)


限界だー、早く温泉入りたいー。ビール呑みたいー、タコわさ持ってこーい。足の裏が酷い事に成っていたが乳首に絆創膏でも貼っとけば明日には治るだろう、取り敢えずは部屋に荷物を下ろして温泉だ。


阿曽原温泉小屋
http://azohara.niikawa.com


既述だけれどこの山小屋の方達、ちょっと常人とは掛け離れた身体能力を生かしたお仕事をしております。以下のページは必見でおます、これが本物の山男なんだろうなぁ。


山のお仕事! - 阿曽原温泉小屋 Web アルバム
http://azohara.niikawa.com/album/index.php?q_dir=.%2Fimg%2Fworks


photograph:saorigraph


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さて、少々と大袈裟な通称「日本一危険な温泉」と呼ばれている「阿曽原温泉」に参りましょうか。本当に日本一危険なのは立地やアクセス、周囲の野生動物などの問題から北海道のとある温泉だけれど現在は猟師しか入れない区域に指定されたから明言は避けよう。


阿曽原温泉 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E6%9B%BD%E5%8E%9F%E6%B8%A9%E6%B3%89


詳細は上記リンクより、まあ結構凄い処に在るのは確か。


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夜は更けて深夜に星を見に起きだすと傾いた天の川がハッキリと見えた、インターバル撮影すればさぞ綺麗な映像が撮れた事だろう。光が全く無い場所での満天の夜空、最近は全く見てなかった気がする。


直ぐに寝床に戻り、起床は翌朝の5時。本来なら欅平に向けて水平歩道を歩くのだけれど車のデポ地が生憎の扇沢、昨日とは真逆の行程で帰路に着かなければ成らない…って、


冗談じゃないんだよ。


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おお、カマキリモドキじゃん。


カマキリモドキ - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD


カゲロウの仲間だけどカマキリの双方に擬態している事で有名だ、最近トビナナフシ見付けたりカマキリモドキ見付けたり素敵虫に良くお逢いします。来年の目標は久し振りにオオムラサキヒナカマキリ辺りを是非、虫好きなんですよ。


photograph:koichiro


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ただの登山レポートを大袈裟にエントリーしましたが少しは「下ノ廊下」を楽しんで貰えたら幸いです、更に「水平歩道」と言う超絶景が控えていますがそのエントリーはまたの機会に。


全体を通した行程でとても解り易かったデイリーポータルさんの記事を改めてリンクしておきます、読み易いし位置関係なども理解し易いと思います。


命がけの紅葉狩り - デイリーポータル
http://portal.nifty.com/kiji/121113158335_1.htm


映像も編集して掲載しようと思ったけれど素晴らしい踏破動画を見付けたので其方をリンク掲載します、凄く臨場感が在って見ていて惹き込まれますよ。


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ずっと行きたかった下の廊下、シモが老化する前に行けて良かったー。残尿感バリバリで歩くのは勘弁だしな、クラシ○ンだってこんな山奥には来てくれまい。尿漏れは自己責任、山登りとおんなじやで。


今回のエントリーは以上と成ります、最後にメンバーでアメブロさんをやってる人のリンクを。


サオタビ(僻地系女子saorigaraph
http://ameblo.jp/sao-tabi-saorigraph/


KOICHIRO'S PHOTOGRAPH GALLERY(Koichiro
http://ameblo.jp/koichiro-m


件の弟子である僻地系女子だが今回の旅に何故か紙とペンを用意していた。僕らが丁度ラペっている最中に合流したのだけれど無言で「私を撮れ」と解りもしない自家製手話で訴える、此方がカメラを構えるとパンツから直に何やら紙を取り出した。


6frogs 登山 秘境 下ノ廊下 水平歩道


彼女はいたく満足そうだったが僕らは意味が解らなかった、記者会見でも開くつもりだったのか。シッカリと顎紐を締めた赤いヘルメット、それが宛らパトランプに見えた山中奥深い地での午後だった。


photograph:+10


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下ノ廊下・水平歩道での注意点


僕らが歩いた約1週間後(2014年10月03日)、作廊谷出合付近で落下事故が発生しました。言い方は良くないですがこの黒部峡谷での落下事故は少なくありません、登山道が標高100メートル近い垂直の崖に面している事を考えれば滑落は即ち死を意味します。


過去にも多くの死亡例(事故)が在り、それでもこの道を歩きたいと思う方は沢山います。それだけ魅力が在る登山道と言う事でしょう、その絶景はやはり僕らも納得の美しさでした。


今後このルートを計画されている方は十分な危険予知と装備で行かれる事を切にお願い致します。


アプローチ
東京方面からだと中央道経由で長野道安曇野ICで降りる、そこから国道147号線を北上。県道45号線に入り終点地点の扇沢まで、大型駐車場アリだが空車状況要確認。扇沢から関電トロリーバスで黒部ダムに、登山道入口までは凡そ5分。


地図リンク
http://goo.gl/maps/xRBPT


photograph - nee


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