佐賀県 │ 亀崎海上ホテル
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 亀崎海上ホテル(K崎海上ホテル)
九州のマイナー廃墟物件(公開した2012年当時)をご紹介しよう、今回訪問したのは佐賀県藤津郡太良町の海岸沿いに残るリゾートホテル跡「亀崎海上ホテル」だ。規模も大きくないし廃墟美としてもオススメ出来ないけど立地がちょっと変わってるし興味の在る人もきっと居るに違いない、まあ写真中心だけれどもどうかお付き合い下さいませ。
※ 海沿いに面している為に崩壊部分が多いです、ガラスも散乱しているので注意が必要です。
入口部分、この通り崩落だらけ。壁面材は崩れ落ちて窓も割れ、人為的なのか立地的な問題で自然にこう成ったのか、何れにせよ外壁に関しては末期症状だ。
※ 2014年に壁の一部が崩落したとの情報が入っています
入口付近から奥に向うと経営者が住んでいた廃家屋が姿を現す、この廃墟物件は経営不振で廃業後に放置されているが現在でも元経営者は健在。閉鎖後直ぐに幾つかの再建計画や譲渡、転売計画(※1)も持ち上がったが結局はこの様な形で廃墟化してしまった。
※1:2015年現在、解体計画なども一切予定がありません。
内部一発目でこの通り、海岸沿いって事も在って他では余り出会う事の無いロケーション。この特殊な立地こそが紹介した一番の理由だったりします。
ヤフーマップよりグーグル先生のマップの方が拡大が綺麗だったので掲載、こんな場所なんですよ。
https://goo.gl/maps/dhHTB3qHvgw
ホテルの経営の他にも釣り船、近海クルージングなどのリゾートプランが用意されていて天然温泉も所有していた事から日帰り客も対象にしていた様だ。
未確認ながら一部情報ではこの場所から温泉が出ておらず、通常の水道水を使用した疑似温泉だったとも。地元聞き取りでも正確な情報は得られず、寧ろ地元民の方はこのホテルは殆ど利用しなかった様だ。
廃業してから20年以上経過している為、内部の崩壊も激しい。しかし珍しい事にイタズラっぽい破壊跡や悪戯描きが少ない(※2)、国道からのアクセスも容易だし人目も少ない。溜まり場に成っても良い様な物だけどなぁ、野良さん(ホームレス)は何人か過去に住んでいた様だけど現在は空き物件と成っております。
と、言っても1990年代には肝試しでの怪我やちょっとした騒ぎ(※3)が在ったりした様です。
※2:2015年現在では大分悪戯行為が進んだとの地元民からの情報を得ています
※3:警察の出動が有ったようで周辺地域では有名な事件が有ったようですが確認出来ていません
先ほどの階段を登った所、一番素敵な廃具合ですわ。ただ気に成るのはアスベスト天国って事、探索時は簡易マスクでも良いので必ず装着して下さい。
※ 現在に至っては建築基準法に合致しない(営業当時は合法)部分が多数です
古い廃墟物件や廃村に付き物のアルバム。
海岸沿いの立地だけれど裏手は直ぐに岩壁、直上には廃神社が残されています。反対側の海からは初春の潮風、ホント場所は良いのに。
さて、見て頂いた様に廃墟美は皆無に等しくてただ廃墟に行きたいって人には価値が在るかもしれません。廃墟の美しさを写真に残したいって人、全く来る必要の無い物件なのでついでに行く位でも良いかと。
ただ紹介されている廃サイトが余り無い(2012年当時)様なので希少性で訪問ってのもアリかも。
大宴会場では収容人数最大300人と紹介されておりました、パンフレットが落ちていたので見ると温泉や宴会、料理などのメリットポイントが羅列されていますが館内の設備を見るととてもそれだけのサービスを提供出来た様には思えませんねぇ、それが廃業の一番の原因かなぁ。
解体計画も全く出てないので興味が沸く様なら何時でもウェルカムな物件です、因みに車で目の前まで行けるのも少ない魅力の一つだと思いますよ。
アプローチ
付近には高速道路のICが無いので一般道でのアクセス、国道207号線で経ヶ岳半島へ。有明海沿いの太良町中程の亀崎半島が丸々廃墟物件、長崎本線多良駅から約1キロの距離。
地図リンク
https://goo.gl/maps/q8w52s1KZE12
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