SCENERY - 169 │ 伊豆スカとかもう無理
SCENERY - 170 │ アオリ看板
PCレンズとかベローズ(特にPB-4)とか凄く気に成ってる、仕事でも滅多に使用しないのだけれど建築写真関係のカメラマンさんから話を聞くと必須アイテムなのだとか。
話をぶった切る。
もう一つずっと気に成っているアイテム、Cマウントのデジタルカメラが在る。2009年位から企画されて2010年のフォトキナで参考出品されたケンコーのレンズ交換式のデジカメだ。予想販売価格が3万円程とリーズナブルな事、オールドレンズ好きを唸らすCマウント、そしてリコー様にも引けをとらないボディデザイン。マウントアダプタも在るしニコンの玉財産も活かせるってのも素敵。
初期のGRデジタル以降この手のカメラは手にしてないし期待してるのだけれど、うーむ。企画倒れで結局発売されないのかなぁ、出て欲しいんだけどなぁ。その後のフォトキナやCP+でも話題に成らない…結局コンパクトボディだとペンタさんのWGシリーズだけ、ああNEXシリーズは動画限定使ってるけど。
基本ニコン党なのでなかなか浮気は出来ない。
そして看板関係ないって言うね。
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CAT │ photograph - 077
REPORT - 202 │ 磯根崎未成道 山間部区間
千葉県 │ 磯根崎海岸道路
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 磯根崎未成道 山間部区間
本日は内房の廃道さんへ伺った模様をお伝え致します、房総半島には結構な数の廃道さんが残るのだけれどもこの「磯根崎海岸道路」はトレッキングコースにも指定される位ちょろい行程でして。疲れますよ、そりゃ。辛いですよ、それなりに。んだどもこう「地球終了じゃん」的な?そんな一瞬で腋毛が5センチ位伸びる様なアプローチの難易度は在りません、んじゃ何故行くんだと問われると。
ええ、何故でしょうねぇ?
ああ、この廃道。通称名の名付け親でも在る廃道系サイトの大御所「山さ行がねが」の廃道レポートにもリストされておりました。詳細はこの際そちらでお願いします、アレコレやってると必ず先人の素晴らしいレポートを見つけます。皆頑張ってるんだなぁ。
山さ行がねが - 磯根崎海岸道路(仮)
http://yamaiga.com/road/isone/main.html
ついで物件で歩いた「磯根崎海岸道路」の前半に当たる山間部区間、夏季には後半「海岸部区間」を予定しているけれど取り合えず先行してお届け致しましょう。
もうコレもん、入口からしてコレもんだもの。丁度ループしている廃道の進入口を歩いている、対面通行の2車線分の広さが中々の迫力。行政さん曰くこの道路の再利用は無いとの事、そりゃそーだ。
ループ部分の上部、辛うじてガードレールが残っている。しかしこのループ部分の道幅がどうにもオカシイ、さっきまで余裕で2車線在ったのに登りカーブを過ぎたら急に1車線分の広さに。
コレは工事が1車線部分のみしか進まなかった為で本来は右側(海側)にもう1車線分アスファルトがひかれる筈だった。そうなのですよ、写真からは想像出来ないけど地面は過去にアスファルト工事が行われているのです。今じゃ土が堆積してこの有様だけれども。
股関節の調子が悪い相棒が面倒スメルな顔でヨチヨチと歩いているので
「だからやる気出せって」
「やるぞー(棒」
「はぁ(帰りてぇ)」
「…(コッチだって帰りてぇよ」
「!(コイツ、直接脳な…)あれ?声に出てるよ、あんた。」
途中大きく円を描く場所が在る、これは進入口手前の「浅間神社の鳥居」の参道入口と成る本当の鳥居。手前の鳥居はこの廃道が新設された事によって新たに設けられた仮設置の様な鳥居なのだ、昔は別の参道が在って現在も実はその道を歩く事が出来る(もう道とは言えない状態だけれど)。最初は里宮と奥宮かなぁとも思ったのだけれど設置された経緯を調べるとやはり道路工事に関係しての新設された鳥居と本来の山宮と言う関係っぽい。
ここから廃道(工事予定区間)とトレッキングコースに分岐する、今回は少しだけトレッキングコース(峰沿いを歩く山道)を通ってみた。
※ 夏じゃ在りません、1月の真冬の写真です。
この工事予定だった獣道を少し歩くとトレッキングコースの入口が姿を現す、非情に解り辛いので山道に慣れてないとその間々廃道へ誘われてしまうのです。
しかし先程から相棒が限界臭い。
「こ、これは難しいルーファンですね…。」
「確かに。しかし落ち着いてフォアに回り込んで眉間を狙えば何とかなるだろう。解ったか麗香…
じゃねぇよ、一本道じゃねぇか。思わず釣られちゃったよ、一本釣りだよ。一本道で一本釣りだっつーの。
「2度言いましたね」
大事な事だからな。
峰沿いを歩きます、房総の山歩き本にも掲載されているコース。一見楽ちんな道幅に見えるけれどそうはイカの金玉なのが房総の怖い所、ちょっと油断すると谷底へコロリンヌ。
廃道に軌道修正して先へ進みます、そしてちょっと綺麗。
女子力高いな、この廃道。素敵よ!
ちがう!考えてたのと違う!
そうじゃないだろうがー。何で真冬なのに背丈より高いブッシュが並んでるの?ホームラン打ってないよ、ハイタッチする意味ねぇよクソ。鬱陶しいよー。
が、その10分後に風景は一変する。
山間部区間を抜けるとそこは断崖絶壁の素晴らしい風景が広がっていた、随分と突然じゃないですか。
「疲れましたね」
「え?うん、まあそれなりに」
「風が強いですね」
「仰る通りです」
相棒がやはりオカシイ、第三股関節が曲がらないとか何とか…第三?
斜面が在る、私には2本の脚が在る。不幸にも健脚である、不幸ゆえには眼前の斜面を登らなくていけません。写真じゃ解り辛いのだけれど凄い斜面、でも何故か。そう、何故か登れる気がして登らなくてはいけない義務感みたいな物を。
感じてしまった。
馬鹿、わいは馬鹿や。折角登ったのに登った事に満足したのか最上部では写真を撮らずに中腹まで降りて来てしまった、そしてやっとこ気が付くのだ。
写真撮りたいから登ったのに、と。
もう一度登る気力は勿論ないので中腹部分で海に黄昏れる相棒を一枚、彼…ここに来てずっと動かない。
死んで、いるのか。
さて、磯根崎海岸道路の山間部区間は以上です。歴史検証なども含めて特に書く事もなくただ山中の廃道を歩いただけって言うね、ホント何しに行ったのって言うね。
だがしかーし。
後半の海岸部区間は素晴らしいロケーションである事は確済み、草木が生い茂る夏季に再訪を予定しています。そのエントリー時にはもう少しまともなレポートにしようと思っておりますので何卒お忘れ無き様、宜しくお願い致しまする。
アプローチ
この廃道のアプローチには全工程を通してのスタート地点と後半の海岸部区間から歩く途中エントリーのスタート地点が在ります。今回は山間部区間を歩く全工程を通してのスタート地点にてご説明します。
目指すは大貫中央海水浴場や大貫漁港を擁する磯根崎、国道465号線から川端鮮魚店から漁港方面へ折れます。漁港入口の偏差路で磯根崎へ方面へ折れると突当たり(アスファルト舗装道路の)から更に砂利道が続きます、その砂利道を更に直進すると車両通行止めの簡易ゲートが在ります。その地点から廃道スタートと成ります。
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SCENERY - 171 │ シシャモを焼くの
SCENERY - 172 │ クラークさん
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SCENERY - 173 │ 屏風ヶ浦の崖下廃道
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REPORT - 203 │ 木更津港の廃船 東港丸
千葉県│廃船 東港丸
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 木更津港の廃船 東港丸
初めての撮影対象の所為かドキが胸焼け気味で赴いた木更津港、そこで待っていたのはクリオネでもヒトガタでも無い。今回はどっかの大佐が思わず「何度でも蘇るさ」と呟いてしまいそう素敵な廃船「東港丸」号さんです、東港丸さんは行く度に停泊場所が変わると言う不思議な廃船ですが珍霊要素は皆無なのでご安心下さい。
それでは早速長いブームがいぶし銀な廃船「東港丸」のレポート始めましょう。
あらやだ、歳かしら
この迫力と錆力に意味も無く涙腺崩壊よ、早く眼科に行かなくちゃ。あ、最初に書いておきますがこの船に関する詳細は調べておりません。今回は純粋に撮影対象としてパシャってたのでその後の机上調査は行いませんでした。
ごめりんこ(^ _ -)☆
乗組員の声が聞こえてきそうだ、いや寧ろ聞こえる。
「タコのから揚げばっか喰ってんじゃねぇよ、このイカ野郎。ザンギでもしゃぶってろ、ビビリチキンが。」
確かに聞こえるぞう、早く耳鼻科に行かなくちゃ。
onちゃんの悪夢が蘇る船内スピーカー。
廃船って初めてだけれどコリャ癖に成りそうな雰囲気ですねぇ、以外と広い船内は上下構造にも留意して撮影せねば成りますまい。
(photograph : +10)
動いたら大迫力だったろうブームの操作室、巻上機も錆びて回転盤も固着してもう動かないだろうけど今でもその存在感は十分です。
やはり登らねば成りますまい。
「…パねぇな」
「…パねぇっすね」
あ、居たんだ。
(photograph : +10)
廃船と言えば大根島の廃船が有名だけれど此方は何時か撮影しに行こうと考えている内に解体されてしまい苦い思いをした経験が在る、道路の拡張工事の為にセットバックの位置に邪魔なメインの廃船が解体されてしまった。現在も実は残っているのだけれどメインの廃船が撤去しれては遠出する気力も沸かず、国内にアレほどの憂いを残した廃船物件は残ってないだろうなぁ。
あ、最後にアレ貼っておこう。
さて、最初にお話した行く度に停泊場所が変わるお話。グーグルマップとヤフーマップでもやはり停泊位置が変わっておりました、2012年の11月迄は確かに右側だったんだけどなぁ。
グーグルマップさんは右側の位置で撮影されている。
2012年12月の後半に成ると何故か逆側に停泊しております、写真はヤフーマップさん。
しかも何故か廃船が一隻増えてるって言うね、その内また通り掛かりに撮影してきましょうか。
レポートは以上です。
アプローチ
国道16号線、国道127号線共に以外と木更津港へのアクセスが面倒。大通りから細い県道などを経由する必要が在るが木更津駅を目的地にすると以外と楽、木更津駅からは海岸沿いに出る為の踏切を渡り左折すると直ぐにこの廃船が見えるだろう。
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SCENERY - 174 │ 地球が丸く見える丘公園じゃない
REPORT - 204 │ 大百池 旅館 新川
千葉県│旅館 新川
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 大百池 旅館 新川
ずっと気に成っていた廃墟が在った、まだ廃墟には興味が無くて林道ライダーで酷道さんやってた時にふと寄った大百池。その湖畔でポツンと残るこの廃墟、どうやらその後の机上調査では旅館の廃墟だった様だ。一時期何故か保田見林道の廃屋と混同していて見付けるのに四苦八苦したのだけれど解ってしまえばこんな直ぐ近い所に在ったのかと自分の記憶のいい加減さに加齢の悲しさを感じるばかり。
残留物が少なくて見所も殆ど無い廃墟だけれど懐かしさに誘われて見に行ってきましたよ、簡易レポートですが「旅館・新川」を始めましょう。
内部はこの通り、昔見た時はもっと普通の廃墟だったのになぁと情報収集すると随分前に放火でこの様な状態に成ってしまったとの事。まあ廃度は上がったものの本当に見るべき所が無くなってしまった様だ。
所狭しと書かれた「TBS」の文字、いやTBSはさて置きコリャ以外と写り栄えする物件かもしれないなぁ。盛緑の時期に再訪してみよう、緑に包まれればきっと素晴らしい表情を見せてくれる筈だ。
(photograph : +10)
この物件に関しては情報が少ない、そもそも本当に旅館だったのか(余りに小さいので)、物件名は「新川」で正解なのか、など不明点も多かった。
しかし付近には営業時に立てられたと思われる石碑が2塔残されていてどちらにも「旅館・新川」の文字が。どうやらこの廃墟の物件は確かに「旅館・新川」で正解の様だ。地元の方の情報でも「新川と言う名前だった」との情報が寄せられ、しかも営業当時の写真も見せて頂いたのだけれど看板には「旅館・割烹 新川」と写されておりました。
割烹?旅館でも疑問満載の営業面積なのに割烹もですか。
裏手には小山を登る様に石の階段が用意されている、旅館の部屋部分の裏口とも繋がっているけれど上下の移動は表側の螺旋階段がメイン。この階段は旅館用ではなくて小山上部に位置する民家のアクセスルートとして使用されて模様、今でも民家は普通に残っております。
この旅館内の移動手段はこの螺旋階段しかない、余りの狭さに屋内に階段が無いのだ。もうお解かりかと思うがトイレも風呂も屋内には存在しない、二つとも表部分の駐車場スペースに小さな小屋が建てられていてトイレは向って左側、風呂は旅館側に離れて作られていた。
(photograph : +10)
屋上部分は何も無い、火災被害の前から何も無かったとの情報あり。眼前の大百池を眺めるにしても低過ぎる、一時期物置が仮設されていてそこにリネン関係などの旅館用具が収められていたそうだけれど野外に布団て。
(photograph : +10)
1階部分はカウンター(カウンター内は極々小さな厨房設備)、当時を知る方の情報だと窓側にはボックス席も在ったとか。僅か6畳程の広さしかないので見た目は喫茶店の様だ、ここで割烹などとても無理だろう。
面白い造りではある、しかし1日の予約は1組しか受け付けられず、しかも設備の不十分さは建設当時の時代背景も以ってしても話題性に欠けたであろう事は解る。建設は1970年代後半との事だが詳細を行政も把握しておらず、火災に関する事実のみが確認出来ただけだった。
経営者などの情報も手を尽くしたが何故か上手く辿る事が出来ず、薄味の謎では在るけれど出来れば詳しく知りたいってのが正直な所だ。
因みに1973年の航空写真にはこの旅館が写っている。
んん?聞いた話では在るけれど旅館が出来たのは1970年代の後半ではなかったの?あれ、んじゃコレは何だろう。旅館を始める前に違う経営者、もしくは別業種で営業していたのかなぁ。一般住宅の造りじゃないから民家って事も無い筈だし、うーん解らんです。
しかしこの頃は全くと周辺地域の開発が進んでいない、大百池も公園として整備される前なので本当にただの池って感じだ。
久し振りに全敗した物件、歴史検証が聞き込み情報以外全くと掴めなかったのが何とも悔しい。特別興味が在る訳ではないけれどヤハリ当ブログのスタンスとしては検証をシッカリと行いたいってのが在るので追加情報が在れば精査してエントリーしたいと考えております。
今回のレポートは以上です。
アプローチ
国道16号線からは館山道の桁下通行に入る分岐路からが解り易い、丁度相互通行から分岐通行に成る複合交差点部分から枝折れと成る。折れて一本道、おゆみ野ショッピングセンター手前の大百池入口からは湖畔外周路内を走り数十メートルで見つける事が出来る。
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