千葉県鴨川市保台ダム│保台清澄連絡道路
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 保台清澄連絡道路
御久し振りの更新ですが気にせず本題へ、今回は房総のガンダーラへ向かいました。人気サイト「山さ行がねが」でも人気だった「保台清澄連絡道路」、この廃道へ本気写真を撮りに行くったらもう。
この「保台清澄連絡道路」は地元の方では意外と知られていて山菜や写真好きがちょくちょく入っている道です、「廃道本」でも紹介されてますがそれよりずっと以前より沢登り、林道好きのお気に入りの場所としてヒッソリと存在してました。それでは早速ご紹介。
スタートは保台ダムの進入禁止柵より、ココから徒歩でのアタック開始です。車両は進入禁止ですが徒歩ならばOKです、因みにオフ乗り林道好きにはちょっとしたダートも別に在りますがそれはまた別のお話。(写真・+10)
50年程前までは使用されていた道ですが通常使用されていた道では在りません、経験則ですが到る所に房総特有の川廻しの痕跡が見られました。と言うか明らかに川廻しが施された場所が幾つか見て取れました。メインでどの様に使用されたかは解りませんがスタートから10分程でこの風景とご対面出来るのは素晴らしい事です。
ある程度調査した限りではやはり川廻しでの作業用道で使用された事も憶測の域を出ないが確率的に高い、と成ると随分古い道なのが解る。その後は別用途で昭和初期まで使用された様だ。
行政に確認を取ると市歴、町歴共にこの道路に関する詳細な資料は既に存在してはいませんでした。同地域の住民や清澄寺への聞取りでは馬車道として部分整備されていた(簡易整備:馬車→未整備:背負子→簡易整備:馬車)としての産業道、製炭の釜場までの作業道、そして山岳農耕で利用する為の川廻しに関連する迂回路などの情報を得る事が出来た。
山岳道路としての整備は明治時代まで遡る様だが結局、その詳細を明確にするには至らなかった。
(写真・+10)
到る所に足跡が。多少時間が経過しているモノや最近のモノも、山や沢をやっていると何時位の痕跡かは大体解る。マディな場所に残跡した足跡は少なくとも1週間以内のモノだった。
トレッキングコースとしては結構面白い地形、起伏に富んでいて歩いていてとても楽しい。何より絶景、個人的には林道好きが房総でよく秘境として語るT秘境より秘境らしい風景です。
全体を通して考えるとソック系のフラットソールよりトレッキングシューズやソフトブーツの方が歩きやすいです、トレーニング系やマラソン系のシューズは滑るので避けた方が。(写真・+10)
登ります。
「山行が」さんとは随分と違うルートを選択、と言うか途中間違えて無理矢理登ります。ルートファインディングを誤ると房総とはいえ随分面倒な事に成ります、この道は所々にルンゼなりガリーなりが顔を見せるので初めてのアタックでは避けた方が、正規ルートがシッカリ存在するので要下調べ。この辺は山や沢やってる人間の強みと言うか、傾斜が75度以下ならザイルなしで登るので今回は特に問題なし。(写真・+10)
掘割に到着、この地点で全行程の半分位。早ければ40分程度でココまで来れます、何故か掘割内部に「清水」と大きく書かれていて「山行が」さんでも紹介されてました。(写真・+10)
隧道群スタート、これより8つの隧道と掘削途中で中止した成り掛け1つ、用途の解らない掘削穴数個が。途中幾つか滑落注意ポイントが在ります、行かれる方はお気をつけ下さい。(写真・+10)
隧道内部はこんな感じです。実はこの写真の隧道の上に出れるルートが在りますが藪漕ぎが必要、見つけるのは難しいですが道は在ります。
髄道内から外を望む。
最後の片洞門、見所の多いこの「保台清澄連絡道路」も終了です。登り詰めれば関東ふれあい道に出ます、清澄寺から4キロ位の地点です。
これより車を停めた保台ダムまで引き返します、この様な道に慣れていれば1時間半弱で戻れる筈です。道の難易度としてはかなり低いので一部の滑落危険場所を注意すれば楽に走破出来ます、また植林された木々も多いので適当な場所で峰に向かって登ればビバークする様な迷子は無い筈ですよ。(写真・+10)
因みにオンシーズンにはじっちゃばっちゃが大挙して押し寄せるトレッキングコースとしても近年使用されています、お散歩気分ではちょっと辛いですが体力に自信が在れば困る様な道ではないので挑戦するのも良いでしょう。ただヒルや蛇には注意、山道に慣れてない方は滑落する場所が多いので経験者と一緒に自己責任で。
アプローチ
まずは保台ダムへ、駐車場から最初の写真の場所が見えます。
地図リンク
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