千葉県│検見川送信所
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 旧日本電信電話公社検見川無線送信所
ご近所物件のこの廃墟、余りに昔から知っている為に全くと歯牙に掛かる事無くスルーしていた。そりゃ中だって何度も入ってるし(※1)周辺が開発される前から遊んでた場所、印象としてはだだっ広い原野にポツンとこの建物が残っているって感じ。
それが急に周辺の都市開発と共に状況が変化、周りには住宅が建ち始めてこの場所には学校を作るのだとか。こりゃーノンビリしてられんわって事で別物件の撮影に行きがてらに寄って来ました、この物件の実態を知らない人も結構居ると思うのでテキストリッチな内容ですがレポートを始めましょうか。
※1 原っぱの廃墟だった頃は封鎖されておらず、自由に中に入る事が出来ました。
朝方の検見川送信所、昔は自由に入れたのになぁー。今じゃこんなに厳重に鉄板で封鎖(※2)されちゃってる、アタシ屋上にフリスビー置いた間々(20年位前に)なんだけど。
※2 2005年に全ての出入口や窓が封鎖されました。
さて、まずはこの物件の名称やら簡単な紹介を致しましょうか。一般的には「検見川送信所」と呼ばれているけれど正式には「旧日本電信電話公社検見川無線送信所」と言います。
竣工:1926年
所有:NTT株式会社(旧電電公社)
設計:旧逓信省営繕課
施工:深川近藤組
構造:鉄筋コンクリート2階建て
外壁:モルタル化粧
屋根:陸屋根
規模:22.6m2(現在部分)
千葉県立博物館の資料によると、
逓信省技師吉田鉄朗設計による、ドイツ表現派風の建築である。表現派の運動は第一次大戦前後のヨーロッパで起こり、その後日本においても流行を見る。その建築の特徴は内なる感情を表出したかのような、特異な形態にある。この建物においても放物線状のアーチの多用、丸味を帯びた隅部,正面階段やバルコニーの造型等、随所に表現派的特色が現れている。昭和58年に施設が撤去され、現在は無人であるため破損が甚だしいが、現存する数少ない表現派の建築として貴重である。
と掲載されている。1983年に内部の施設が撤去されていると言う事はそれ以前は残されていたのか、この廃墟に遊びに行くのはその数年後だったんだよなぁ。
写真引用:千葉県立博物館│http://www2.chiba-muse.or.jp/
写真は施設内部の撤去が行われて直ぐの1983年頃の概観。
周辺地域の都市開発が始まり、この検見川送信所は解体される予定だった。と、言うのもこの土地に小学校と中学校を併設しようとの案が都市計画にリストされていてほぼ予定通りに事が進められていたからだ。
しかしこの廃墟を歴史的な軍需遺構として残そうと立ち上がった団体が在った。
検見川送信所を知る会
http://kemigawaradio.web.fc2.com/index.html
この会と地元の軍需遺構遺産を保存するNPO団体などが中心と成って行政に保存を嘆願、2009年には千葉市長と内部見学を果たして「この建造物を保存しましょう」と確約を貰うまでに。この時点ではあくまで市長の意向と言った内容だったが言質は取った事に成る。
千葉市長 熊谷俊人のブログ - 検見川送信所の内部を見学
http://kumagai-chiba.seesaa.net/article/131633854.html
その見学会の模様は以下のリンクから当日の模様と動画が確認出来る、うわーナツカシーわー。
検見川送信所を知る会 - 第6回イベント「検見川送信所は何を伝えたか?」を開催
http://kemigawaradio.web.fc2.com/cont/event/100207.html
検見川送信所を知る会 - ムービー館
http://kemigawaradio.web.fc2.com/cont/archive/movie.html
何れ、そう遠くない時期に内部の公開見学会が開かれるだろう。その時は是非同行取材して内部の写真を撮影してきたいと思う、この辺の仕事は教育委員会や観光課の方から話が回って来るので恐らく確実に同行出来る筈だ。
内部の様子は動画で少しばかり確認出来たと思うけれど「検見川送信所を知る会」にはこの送信所の見取り図が製作され資料化、それをPDFなどで確認する事が出来る。
と、思ったら提供された資料は非公開扱いだそうで。PDFは公開しちゃ駄目よと釘を刺されたので画像でお許し下さい、ちっさくて申し訳ないです。
その内、いやホントに。どうにか詳細な資料を公開出来る様に致しまする。
写真引用:検見川無線の思い出│http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010085650-00?ar=4e1f
昭和初期の様子、この写真は元この送信所の職員さんの物。現在はと言うと、
こうだもの、随分変わっちゃったですよ。
因みにこの送信所ってば実は大規模な物でして、今残るのは本当に中心的な役割を持ったコンソール施設の部分。送信所全体はこの何倍もの規模でして関連する建造物も1棟や2棟では在りませんでした。
写真引用:検見川送信所を知る会│http://kemigawaradio.web.fc2.com/index.html
写真でも確認出来る様に広大な土地にアンテナや鉄塔、そして関連施設の建造物が見える。
この辺の当時の写真は下記のリンク先でも見る事が出来ます。
収蔵庫・壱號館 -【資料画像】検見川送信所
http://20thkenchiku.jugem.jp/?eid=210
Go!Go!しんけみがわ!新検見川地域情報 - ほぼ満月 ただのお月見@検見川送信所
http://gogoshinkemigawa.blog42.fc2.com/blog-entry-177.html
余りに有名なので詳細は割愛するけれどウィキペディアには最低限の解説が為されている、取っ掛かりとして確認をオススメする。
検見川送信所 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e6%a4%9c%e8%a6%8b%e5%b7%9d%e9%80%81%e4%bf%a1%e6%89%80
それでは内部の写真を少々おいて終るとしよう。
写真引用:検見川送信所を知る会│http://kemigawaradio.web.fc2.com/index.html
アプローチ
国道14号線からJR新検見川駅方面へ、検見川陸橋を越えて2本目の交差点を右折すると直ぐに見えます。付近は住宅街の為、車の駐車には留意して下さい。
地図リンク
http://goo.gl/maps/qK7pX
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