埼玉県│鉱夫宿舎(日窒鉱山社宅) 再訪
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 -ニッチツ社員住宅
※ 2014年2月の記録的な大雪(※1)で日窒鉱山社宅の大部分が圧壊しました、また関連する鉱山施設においても現役・廃墟問わず数棟が崩壊した事を確認しました。
※1:以下参照 - ウィキペディア 平成26年豪雪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e5%b9%b3%e6%88%9026%e5%b9%b4%e8%b1%aa%e9%9b%aa
3回に分けて現在のニッチツをお伝えしたのだけど今回で最後、エントリーの内容はニッチツに彼方此方と散らばる鉱夫宿舎のご紹介。ニッチツ自体がとっても有名物件なのは何度も説明したと思うのだけど診療所、講堂、そしてこの社宅群は撮影ポイントとしても人気が在って実際の現場も廃れ具合が素敵なのです。
前回までのエントリーは下記より。
勿論「小倉沢小中学校」は別格さんなのだけど訪問のし易さと物量的に実は学校より撮影されている頻度は高いと思います、恐らく学校の撮影は今後殆ど無理でしょうし。
で。
エントリー内容の社宅群ですが本当に彼方此方と在ります。理由としては建設時期がそれぞれバラバラで在る事、事業内容や事業形態、規模の拡大縮小によって建設の場所や立地条件が変更されていた事に起因します。
なので同じ企業でありながらそれぞれの社宅に住んでいた時期が異なり、生活様式や水準が建物によって違ってくる…この辺もニッチツの社宅跡を周る上で覚えていて損はない情報と言えます。
それでは初期に建設された社宅から伺ってみるとしましょうか、場所は診療所や講堂の斜面上。木造2階建てで1階と2階が独立した長屋形態宿舎をご紹介しましょう。
棚田状に形成された社宅群の最下部、講堂と挟まれる様に斜面にへばり付いた立地です。裏側には公園跡も残されています、訪れる方もかなり多いですね。
…E、Eよココ。
初っ端からクオリティ高須クリニックだよ、残留物も中々のクオ高ニックだよ…。以前は素通りした部屋も在ったから今回はジックリたっぷりネッチリと舐めまわす様に撮影するんだ、うーんテンション上がって来た。もう服を脱ぐしか…
2階に上がってみた、何度か訪問してるけど2階を見るのはネット以外では経験が無かったので胸どっきゅん☆なのである。
(´・ω・`).;:…
(´・ω...:.;::..
(´・;::: .:.;: サラサラ..
月が…綺麗です…ね…ぐふぅ…。
しかし、しかし、だ。許せんのだ、どうしても許せないのはその「ぶら下り健康器」ぃぃいいっ。
素晴らしかった、昭和初期から中期到る家具や電化製品が兎に角ソソル。この長屋を後にして次に向うは斜面上の社宅群、建設は同時期~やや後発の物だ。
場所はこの辺、石階段がまたイイ味出してて素敵。廃村チックな雰囲気で夏場は本当に撮影のし甲斐が在るのですが蟲が酷くてホント、学校もそうだけどニッチツ全体の廃墟ってば蟲さんがとってもアグレッシブなんですよ。
滋賀の霊仙廃村群みたいな赴き、さてここからどうしたものか。この辺はどれも鍵が掛かっていて入れなかった筈、路地向こうに有名なポスターだらけの家屋が在った筈だからそっちに行こうかな。
階段と路地を挟んでお隣ブース、此方はウェルカムな玄関なので何時でも入れます。そんでもってよく撮影されているポスターだらけの部屋もしっかり現存を確認、しかも部屋の中にシカのウンコさんを確認。
外でしろ。
1970年代まで住んでいたようです、ポスターやカレンダーから憶測した限りですが。いやしかし訪問時間が良く無かったのか暗い、三脚を車に置いて来たから手持ちだと1/3位が限界なのです。
それじゃー移動しまーす、川と道路を挟んで学校や共同浴場がある斜面を整地した区画です。
この辺は最初の社宅区画より随分と後に建設された様です、詳細を確認出来ないのだけど建替えだったかも。新旧の建造物が入り乱れててちょっと面白い、前面には共同浴場や売店が。裏の山斜面には旧社宅がポツンポツンと今でも残ってます。
時すでにお寿司、シャリになんねえわ…。
先ほどの物件の裏手右側、売店からだと駐車場正面の有名社宅物件。道路からもすんごい目立ってる倒壊危険度どえりゃーレベル、この斜宅(社宅)にお邪魔しましょう。
やべぇ、こいつぁやべぇよ。ずっと入ろうと思ってたけど危ないから我慢してたんだ、でもどうしても入りたくて…ああ…こりゃ素敵にマンマミーア。
流石ニッチツ斜宅のラスボスよ、思いのほかすごいナナメ上…ってかナナメ下だったぜよ。これ力の掛かり具合次第じゃ直ぐにでも倒壊するんじゃないだろうか。
力が正義ではない、正義が力だ!
ちょっと何言ってるか分かんないですね。
もうこの建物がどうなってるのかと、写真じゃ伝わり辛いなぁ…。
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!?
いや待てそれはおかしい、これはちょっとおかしいぞ。
途中途中2階部分が潰れて1階部分と合体してるじゃないか、何を言ってるのかわからねーと思うが(以下ry
いやぁね、今考えるとよくこの中に入っていって写真撮って来たなぁと。なんか写真撮ってる最中もギシギシ鳴ってるし、風が吹いたら桶屋が儲かるレベル。
1階部分からお外を覗き見、4月初旬なのに垣間見える風景は冬のそれだった。
最後の訪問と思ってユックリと周ったニッチツの廃墟群、学校以外をじっくりと観察撮影出来てとても良かった。写真入れ替え用に夏場に行くかも知れないけどニッチツの歴史を掘り下げる事は今回の訪問が最後と成りそう。
有名物件だけに実に沢山の人が訪れ、そして沢山の写真が残される事に成った。特に学校の写真はネット上に上質な作品が幾つも見る事が出来る、とても幸せな事だ。
しかしニッチツ再訪の最初のエントリーでも書いたのだけど救急車騒ぎや解体案の現実化とそろそろ旬の過ぎた物件達が見納めと成る時期に来ている。
見れる内に見ておかないと後悔するですよ、今回のエントリーの様に学校以外でも沢山の見所が在るし紹介しなかった物件も数十棟以上残っています。警備の強化がGW以降更に強化される様なので訪問予定の方はお気をつけていってらっさいまし。
株式会社ニッチツ
http://www.nitchitsu.co.jp/index2.htm
秩父鉱山(日窒鉱山)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e7%a7%a9%e7%88%b6%e9%89%b1%e5%b1%b1
アプローチ
秩父市外から国道140号線から県道へ。県道は210号線をひたすら群馬方面へ、雁掛トンネルを抜ければ秩父鉱山です。
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