岐阜県 │ 時山第一発電所
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 時山第一発電所
強烈なインパクトが故にだろうか、3度の訪問で白石工業桑名工場跡への興味がほぼゼロに成ってしまった。今回が3度目だったのだけどホント撮影しようと言う気に成れなくて滞在時間10分程のドライな訪問だった。
しかし白石工業桑名工場関連で期待していた物件が実は在ったのだ、県を跨いでお隣の岐阜県へ。そこには山を越えて白石工業桑名工場跡へ電気を送っていた発電所が在ると言う、名を「時山発電所」。予定では白石工業桑名工場跡から移動時間にして数十分の距離、ホントに近い。
小さな集落を幾つか越えると山間部にその入口は現れる筈だ、入口からちょっとした山道を歩くと最初に目にする「時山第一発電所」、更に30分ほど歩くと「時山第二発電所」が今でも残ると聞く、下調べもして場所も撮影するアングルもバッチリと決めておいた。
期待に胸を膨らませ、昼に食べたカツカレー(大盛り)が腹を膨らませている身重の状態だ…いつ死んでもおかしくは無い。この場で死んだら私は神を許さない…いや。
神か…最初に罪を考え出したつまらん男だ、カツカレー(大盛り)と罪を背負って死に逝くのもまた一興…いざ夢に見た時山発電所へ歩みを進めるとしよう。
ネットで調べた通りだ、この橋を越えれば時山第一発電所が顔を見せるは…ず…え?
_, ._
( ゚ Д゚) え?
_, ._
( ゚ Д゚) え?
_, ._
( ゚ Д゚) え?
おいおいおいおいおいおい…おいっ!
時山第一発電所はブルーシートで覆われていた、一体これはどういう事なのだ。ご丁寧に裏側から木枠と一緒に釘打ってるじゃねぇですか、おことわりだ!
やくみつるって何割がみつるなんだ!
帰宅後に早速調査した、少なくとも2010年の11月まではこんな事には成っていない。どうやら第二発電所の悪戯書きや度重なる破壊行為によって関係者が自衛策を取った様だとの情報を得る、ぐぬぬ。
幾つかのサイトでこの件に関して情報を公開していた、「かくかくしかじか四角いムーヴでこんなん成ったみたいよ」…らしい、うーむ。行く前に全く気付かなかった…現地で心にポッカリと穴が開いた僕は川へ降りてジャンボタニシを探すしかなかった。
薄暗い空を見上げた、もう直ぐ陽が沈む。岐阜の山々と僕の心に暗く冷たい影を落としながら。
時山発電所
白石工業が白石工業桑名工場の電力確保の為に1940年に運用開始した水力発電所、牧田川から取水と放流を行い、下流部分での運用を第一発電所、上流での運用を第二発電所が行っていた。
第一発電所から細い山道を少し歩くと管理棟と簡易宿泊棟が残る、まあ解体したモーターなども白石工業桑名工場内で見た物と同様の者が残留物として今でも見る事が出来る。
2009年に第二発電所にて大規模な悪戯書きが発見された、その後2010年末から2011年初頭に掛けて第一発電所がブルーシートで覆われ、廃墟寿命が尽きる。建造物は双方とも現在でも管理されている様で2011年に入ってからは定期的に警備担当の者が見廻りに来る様だ。
アプローチ
白石工業桑名工場跡が残る国道365号線から北上し、県道139号線へ。地図上で見れる時山バンガロー村手前に入口を示す石碑が目印となる。
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