千葉県│七ッ釜渓谷 梨沢不動滝 再訪
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 七ッ釜渓谷(梨沢 七ッ釜渓谷/梨沢不動滝/大滝/天神山不動滝)
今年も山の季節がやって参りました、って事で沢初めは毎年恒例の「梨沢」に1年振り4度目の再訪で御座います。流石にこの沢も慣れて来て余裕を持ってアレコレ遊べるしビギナーの山歩き入門にも丁度良いルートスケール、今年から参加のカメラマン仲間Koichiroさんの沢デビューを考慮して楽に歩けてレクチャーも出来る「梨沢」を選択したけれど本人にも気に入って頂いた様で何より。
※ 毎年恒例の梨沢の様子を見に言っただけのエントリー内容です。
Koichiro Munesue
http://ameblo.jp/koichiro-m/
ブログのエントリーはポートレート多め、しかし何でも撮ります。本人曰く「壁フェチ」だそうで人工物や自然に存在するあらゆる「壁」を愛でる事に日々勤しんでいるとか。お仕事の縁で知り合い、その後「山」にお誘いする事で探索メンバーに参加、今後は廃墟や山にご一緒して下さる予定です。
今年は新人が豊富で他にも数人探索メンバー増量予定、いやぁ嬉しい限りですなー。
過去の梨沢エントリーは以下よりどうぞ。
梨沢に入渓する前に近くに在るお寺「妙蔵寺」さんでお話を聞く事が出来た、その内容とは今年の記録的な豪雪(※1)の影響の事で、
「2度の豪雪とその後の雨、雪解けに伴う沢の氾濫で近年で一番荒れている」
と言うモノ。あらら、緩い沢で名の通る梨沢だけれど今年はちょいとばかり違う表情が見れるのかなぁ。まあそうは言っても房総の起伏に乏しい沢、幾ら崩壊や氾濫の形跡が在ったとしても糞詰まる事はないでしょ。
※1 2014年02月に東日本太平洋沿岸を襲った記録的な豪雪
ウィキペディア - 平成26年豪雪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e5%b9%b3%e6%88%9026%e5%b9%b4%e8%b1%aa%e9%9b%aa
photograph:koichiro
成る程、これは酷いや。至る所で左岸が崩落してるし出会いの枝沢も流れてきた堆積土砂で支流がアチコチで死んじゃってるわ、本流でも沢のど真ん中に大きな流木が。見所(写真の場所)の大きな岩が在る場所でも流木と土砂が沢を埋没させていた、梨沢大滝までのルートだけでも元の姿に戻るにはカナリの時間が掛かりそうだ。
photograph:koichiro
梨沢大滝手前のゴルジュ入口、このゴルジュ(※2)には腰まで漬かる大きな甌穴(※3)が在るのだけれど水流の強さも無く、そして水位が何より低くて驚いた。今回は膝下までしか水がなくてすんなりクリア、ああ…こりゃ滝が死んでる可能性大きいなぁ。
※2 登山用語で両側の岩壁がせばまっている谷の事、峡谷とも。
※3 ポットホールの同義語、河底や河岸の岩石面上にできる円形の穴。
ウィキペディア - 甌穴
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%8C%E7%A9%B4
ゴルジュの水量もやはり駄目、今年はシャワークライムじゃなくて滑岩を登るだけっぽい。
photograph:koichiro
予想通り、滝って水量じゃない。ちょろちょろと垂れる流れにガッカリしながら取り敢えず岩登りの簡単なレクチャー、フリーとロープ両方を経験してもらって場所によって使い分けるギアとロープワークを覚えて貰う。
そう言えば畑仕事のじい様が「滝の先は雪の影響で酷いと聞いている」って言ってたな、今回もこの辺で折り返すとしましょうか。
photograph:koichiro
最後は沢で基本と成るダブルエイト(※4)、フィッシャーマンズ(※5)、マッシャー(※6)、プルージック(※7)をレクチャー。加えてそれらを利用したセルフレスキュー(※8)で活躍する倍力システムの構築の仕方を見せて予定を終了、ATC(※9)などを使用しなくても簡単に出来るレスキューやバックアップの知識は沢歩きでは必須なのです。
用語解説
※4 エイト環やカラビナに利用する結索強度が高い結び方、連結バリエーションが豊富。
※5 クライミングや釣りで利用する基本的な結び方、末端処理にも便利。
※6 現在のフリクションノットの代表的な結び方、荷揚げやレスキューで使用する。
※7 以前のフリクションノットの結び方、現在でも場合によって使用する。
※8 その場に居る人間で救助、もしくは自ら安全確保をする事の意。
※9 ビレイと懸垂下降に用いる確保器具、現在はキンクを起こし辛い利点でエイト環より好まれる。
毎年微妙に表情を変えて何かと楽しませてくれる梨沢、今年は雪の影響でその姿を大きく変えていました。アプローチも随分と変わってこの間々新たなリルートが形成されるかもしれない程の影響を残していました。近々また水量が多い時に行こうと思っています。
さて、今回から参加してくれているKoichiroさんもこの沢をエントリーしていました。下記リンクから是非ご覧下さい、本日は以上です。
Koichiro's Photo - Challenge
http://ameblo.jp/koichiro-m/entry-11848252880.html
個人的心情から地図リンクは不掲載です。
アプローチ
秘境及び廃墟物件は自然保護と建造物保護の為に不掲載としています、申し訳御座いません。
地図リンク
秘境及び廃墟物件は自然保護と建造物保護の為に不掲載としています、申し訳御座いません。
photograph - nee
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