千葉県│三島隧道
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 三島隧道
いやぁココ来たかったんですよ、ずっと以前から知ってはいたけどなかなか機会が無くてですね。ロケーションが素晴らしいんで是非緑が映える季節に撮影に来たかったのですがやっとこさで念願適いました、やったー。
房総の三島隧道ったらちょっと有名でしてね、林道ライダーさんなんかも林道の分岐の途中に存在している事から三島隧道に続く廃道を走ったりとか良く話を聞きました。
三島隧道が残る国道410号線沿いにはこの他にも沢山の旧道(現在は廃道)が在りまして、それらの廃道には興味が在ってアチコチとお邪魔していたのだけどこの三島隧道はずっと後回しだったのです。
場所はココ。
現在の国道410号線から沿う様に旧道が描かれていてその先にトンネルの存在が見て取れる、ココが三島隧道だ。因みに旧道は国道からの分岐後直ぐにゲートで封鎖されている。
航空写真だとこの辺に成る、山の中で全く解らんです。
そしてこの様な立地だと必ず沸くのが夏の虫と心霊さんである、半ば宗教的妄信振りで「ここには霊がっ!が、が、がっ!」と凄んで来る。山奥、トンネル、廃道…彼らを奮い立たせるには十分な素材が用意されている事から幾つかの脳足○ん心霊サイトでもこの三島隧道が紹介されている、そして決め台詞である。
「ココには霊が居るっ!」キリッ
ほいじゃ行くでー。
通行禁止のアナウンスゲートから少し歩くと旧道と新道の併走区間が現れる、下を走るのが現在の国道である国道410号線(君鴨トンネル)だ。今居る高台の廃道は旧道だった道。
もうこの時点でアタシはとても気分が御宜しかった、こういう人工的(アスファルト舗装などの)な廃道は嫌いなのだけどココはイイよ。立地も面白いし景色がガラっと変わるのも素敵だ、そう…この先から道は驚くほど廃ちっくな様相なのです。
匂う、廃道臭がすんごく匂う。うん、やっぱりココ凄くイイ、スズメバチさえ居なければもう。脳内でボコスカウォーズ(※1)が無限ループ、怖い。
※1:イタチョコシステムは偉大であり、そしてロデムは可愛い。シャーマニック・マスクド・シャンソンはやや微妙。
暫く進むとお目当ての場所が、どうやら隧道入口に着いた様だ。この三島隧道は地図でも解る様に君津市と鴨川市を跨ぐ様に存在している、
こんな感じだ。
今回は君津側からのアプローチ、なんて言ったって僕は三島隧道の隧道自体には興味が無い。写真でもちょろっと見える廃車を撮りに来たのだから。
あーん、濡れちゃうー。
綺麗だナー、凄く良いナー、おしっこしたいナー。
ずっと我慢してんだ、御免ね…シーチョロチョロピッピッ
ふぅ。(残尿感ゼロ的な意味で)
補足的な説明を書こう、この美しく自然装飾された廃車なのだけど実は2003年まではココに存在しなかった。随分前から在る様に思われているけれども確実に2002年の後半までは何も無かった、ウェブ上のレポートでも2003年以降の報告にこの車が現れ始めていて草ヒロ風味に味付けされたのは驚く事にほんの近年に成ってからの事。
そう言えば最近ノスヒロ買ってない、OTも買ってない。別冊MCはたまに買う。
君津側も鴨川側(言い辛い)も封鎖されているけど鴨川側(変換し辛い)の方は封鎖用の鉄板を止めるボルトが何本か外されていて内部に侵入し易い、んでも内部には別段興味が無いから今回はパス。
いやぁ凄く良かったです、三島隧道。隧道入ってないけどそんな事はケツを拭いた紙と一緒に便所に流して忘れよう、そうしよう。
この三島隧道、君津側、鴨川側共に林道との分岐を含んだ道路上に在る。分岐地点が現在の国道から近い君津側(今回のアプローチ)だとゲートから幾分歩く事に成る訳だけど兎に角風景が素敵、廃車もなかなかに濡れる。
鴨川側からは林道分岐が隧道側に近い事も在ってアクセスは良い、周囲の風景に興味が無くて隧道に直接アクセスしたい場合は鴨川側からのアプローチをオススメしたい。
さて、最後に簡単にではあるけれどこの隧道の歴史を書こうと思う。この三島隧道は戦後復興中の1953年に竣工、山間部を抜ける主要生活道路として山中を掘り進めた素掘り掘削隧道がその歴史の始まり。1993年(02月24日)に君鴨トンネルが開通するまでトンネルとしての役目を担っていた、壁面には殉職者碑が建てられていて今でも掘削工事時に無くなった工事関係者を鎮魂している様だ。
新設の君鴨トンネルと一番の相違点と言えばその場所だ、と言うより標高だろうか。現在の国道410号線を貫く君鴨トンネルと比べ、三島隧道は40メートル程その標高を稼いでいる。この意味は隧道掘削が道路工事の後期に計画され、本来は峠道として造成する計画だった事を示す理由にも成ろうか。
結局はトンネルとして100メートルにも満たない長さの三島隧道が完成し、その後数年後とに改修されて1993年までその役割を勤め上げた。しかし何故そうしなければ成らなかったのか…、そこは以下リンクよりご確認頂きたい。
君鴨トンネル - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E9%B4%A8%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
本日は以上で御座います。
アプローチ
国道410号線、君鴨トンネル付近。アプローチは上記の通り、それぞれの入口を下記の地図リンクしておきます。
君津側 - 地図リンク
http://goo.gl/maps/0HIfQ
鴨川側 - 地図リンク
http://goo.gl/maps/mda5Z
photograph - nee
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