千葉県 │ 天津滑山 大山祇神社
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 神道教派 御嶽滑山大山祇教会
房総半島におけるライフワーク、出会ってからは初詣の如くお邪魔している廃神社が在ります。勿論このブログでもご紹介しているばかりか詳細をまとめた内容を公開している訳ですが本年の参拝は随分と遅れてしまいました。約1年半振り、ご無沙汰しておりました。
天津滑山の大山祇神社です。
過去には鴨川市教育委員会さんにも協力頂いてこの廃神社の謎を解き明かした訳です、が。何故かそれだけでは終らせてくれない不思議な魅力を持ったこの廃墟、朽ち倒れるまで見届けたいと勝手ながらずっと追い続けているのですよ。
今年(2014年)の2月には記録的な豪雪で関東も漏れなくその被害に合いました、この神社を擁する鴨川市もやはりその雪害は甚大で多くの家屋や農業関係のハウスを圧落させています。2011年の震災で既に虫の息だったこの廃墟ですが果たして豪雪のダメージは如何程に、ふと思い出して遅めの初詣は9月と成ってしまいました。
それでは2014年の大山祇神社をご覧下さい。
おおおおおおうっ
まだ建ってたー、良かった…地震に耐えて尚あの豪雪にも負けはしなかったか。が、しかし流石にそのダメージは目に見えておりまして。
木々で邪魔されて見え辛いですが向って右側の炊事場は完全に崩落しております、何より正面が既にヤバい。折れ掛かった主柱1本でどうにか屋根部分を支えている状態、これは非常に危険な状態でいつ崩壊してもおかしくないってレベル。
ちょっと怖いけれどそろ~りと中にお邪魔しましょうか。
もうね、色々と。
左側面は柱と壁が共に消失、右奥も傾斜がついて勝手口部分も崩落寸前。屋根は所々抜け落ちていて光が差し込んで逆に神々しい、正面神棚が辛うじて解る姿を残していた。
因みに屋根の瓦は半分以上が落ちています。
この神社の本来の信仰、「大山祇神」を祀る神棚は完全に崩壊。2012年までは確認出来た関連する神具は持ち去られたのか所在は不明、どうやら主神「滑山大明神」は山に帰った様だ。
神社を形作る柱や床板などに宿っていたであろう威力を無くしたこの廃神社、崩落は近い。
こちらは合祀されていた…と、言うより後の主神と成る御嶽大神の神棚。奉物(お茶のペットボトルなど)は2012年に確認した物がその間々残されている、つまりはここ2年間はまともな参拝者は居ないと言う事に成る。
だけれど来る度に微妙に位置が違っていたり物が減っていたり、掃除はされている様子が無いからどういった経緯かは解らないけれど人が来ている事は解る。
神具が残っているので奉称「御嶽大神」の「国常立尊」、「大己貴命」、「少彦名命」の三柱の大神はまだこの場所に鎮座されている様だ。しかしそれとて何時去るのか、本当にもう直ぐなんだと切実に思う様相だ。
これ、見てよ。
理屈は解らない、だけれど不思議な力で辛うじて。どっきりどっきりどんどん不思議な力が湧いている様だ、どうして倒れないのかホントに謎ゾーン。
これが同アングルの2012年1月、これだけ崩落が進んでいる。狛犬さんも寂しそうであります。
少し離れた場所に残されている顕彰碑、成長した木々に覆われてしまっているけれどまだシッカリとその姿を残していた。
最後に追い始めてからの崩落の経過を見てみようか。
次回は来年(2015年)の何時に成るか、それでも毎年必ず訪れるこの廃神社。4年も見続けていると奇妙な愛着も沸々と、どれだけ頑張ってくれるか解らないけれどまた来ます。
それまで、どうか。
※ 個人的心情から地図リンクは不掲載です。
アプローチ
秘境及び廃墟物件は自然保護と建造物保護の為に不掲載としています、申し訳御座いません。
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秘境及び廃墟物件は自然保護と建造物保護の為に不掲載としています、申し訳御座いません。