千葉県│梨沢 釜ノ台集落
滅びの美学 [ 廃墟・廃屋・遺跡・廃村・廃道 ] 探索 - 釜ノ台集落
千葉県における近年史上の廃村は存在しない、そう数多くの関連書籍で記されてきた房総半島。そうは言っても過去に、
など廃村とまで言えなくとも極少数規模の廃集落をレポートして来た。中には当ブログのレポートが切っ掛けで数十年振りの再会を果たした元住民や研究機関への現状視察同行など、嬉しい繋がりも。
そして今回は山の新人教育の場として活用している梨沢(相川)地区の南方に位置する廃集落、「釜ノ台集落」にスポットを当てたい…と思っていたのだけれど。
ここ、とーっても資料が少ない。
そうと成ればと何時もお世話に成っている富津市教育委員会さんに打診して現存する資料や聞き込み調査の協力をお願いしたのでした、流石に事前調査で殆どの歴史が解らなかったこの集落。行政さんでもこの地域の元住民さんなどの聞き込みは時間が掛かった様で回答までに3ヶ月を要したのです…が。
実は東北のある大学と個人で房総半島の製炭の歴史を調べている方、そして梨沢地区の住民からの独自聞き取りである程度の概要は私達も把握していた。昨年までは1人の住人が居た事やその住民の現状、山間部の旧作業道の存在などだ。
それらの調査結果と行政から届いた情報を元にレポートを公開する予定ではあったのだけれど…諸事情あって非公開と成りました、富津教育委員会の担当さんと聞き取り調査をした元住人さんからの要望も考慮して今回は内部資料として保存する事に。
提供情報を精査する為に江戸後期から大正時代辺りの農地造成を調べていたらちょっと面白いサイトを発見しました、これは今回に限らず房総近圏の調査に役立ちそう。
歴史的農業環境閲覧システム
http://habs.dc.affrc.go.jp/index.html
※ ここにもちょっと面白い道が描かれていてですね(未公開の為、対象非リンク)
何れ陽の目を見れる機会に恵まれましたら再度此方でアナウンス致します、付け加えますがこの廃集落は現在も畑の管理で人の手が入っております。またアクセスルートが部外者には非常に厳しい状況(崩落箇所多数+荒地)の為、行かれる事はオススメ出来ません。
歴史がとても古く、現在に至るまでの産業の移り変わりや住人の減少のプロセスは地域民俗学的にはとても面白いケースです。今後も独自に調査は続けますので何処かのタイミング、行政と元住民さんの了解を得られた時点でその内容をエントリーしたいと思います。
仮エントリーと言う事で、今回はここまでとさせて下さい。
写真撮影:6Frogs Design Works
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